①	地球の環境を考えよう あたたかい住まい方を考えよう 活断層
地球の環境を考えよう (写真1) あたたかい住まい方を考えよう写真2) 世界の主な地震プレート(写真3)

 私たちは日本に住んでいます。ご近所には、パナソニックホームズ「住まいとくらしの情報館千里」が徒歩で行けるところにあります。さて、5、6年生は2月初旬からクラス毎に徒歩で「住まいとくらしの情報館千里」に向かい「日本に住む」ということについて考えました(下写真)。(5年1組は3月3日に学習する予定です。)

 体験学習:日本に住む「日本に住む」ということ エネルギーと地震について考えよう 「遠くの親類より近くの他人」ということわざがある。遠方にいる親類よりも近隣にいる他人の方が頼りになるという意味である(デジタル大辞泉)。パナソニックホームズ(住まいとくらしの情報館 千里)さんと西丘小は親類ではないが歩いて数分のところ、とっても頼るになるご近所さまであった。パナソニックホームズさんは、5・6年生を対象に快くボランティア体験授業を引き受けてくださったのである。2月のとある日、家庭科の授業で5年生がパナソニックホームズに向かって学んだ。ありがとうございます、パナソニックホームズさん。

 家庭科体験学習:① 地球の環境を考えよう写真1  この100年間で世界の気温は0.7℃上がった。5年生の反応は「え?それだけ?」。それだけなのだ。だが地球上ではとんでもないことが起きていた。氷河が溶け海面水位が高くなり沈む島。巨大台風、集中豪雨、寒波や山火事、異常気象が各地で起こる。砂漠化が広がり、絶滅危惧種の増加など各地で危機的状況を生み出している。エネルギー消費はこれからも増加し、地球にさらなる悪影響を及ぼすことが予想される。子どもたちの顔が曇る。SDGsの考え方に触れ、エネルギーをムダに使わないために、どのような住まい方をしたらよいだろうか。問われる5年生。

 ② あたたかい住まい方を考えよう エネルギーをムダに使わないためには?家の中の「熱」について考える。家の中のあたたまった熱はどこ(屋根、外壁、床、窓、換気)から最も多く逃げるのか。それは窓だと知る。窓ガラスを変えることは熱を逃がさない一つの工夫となる。単板ガラス、複層ガラス、Low-E複層ガラスを実際に触ってみてその違いを感じる(写真2:Low-E複層ガラスが一番熱を通しにくい)。他に部屋の温度が下がらない工夫として保温性の優れたカーテンを選ぶのも大切だと知る。暖房器具の特徴も大事だと学ぶ。問題:家の中で使うエネルギーで最も多いのは?(①暖房や冷房 ②お湯や料理 ③照明や電気製品)やっぱり暖房や冷房だろ。予想は裏切られた。最も多いのは「お湯や料理を作る」である。へー。ムダなお湯の出しっぱなしや電気のつけっぱなしに気をつけよう。自分たちでもできそうだ。

 ③ 地震を考えよう 世界の活断層の図が画面に映った(写真3)。世界で発生している地震のうち約20%が日本で起こっているなんて。最近もトルコで大地震がおこったが地震は恐ろしい。2022年4月1日~4月7日の1週間で起こった地震はなんと571回。「そんなに多いの?」と驚きの声あがる。震度7の地震は過去に6回起こっている。では、その揺れを体感してみよう。5年生はソファに座った。「3,2,1」のカウントダウンでグラグラと大きく床が、ソファが、揺れる。「こんなにも揺れるの。こわっ」子どもたちの顔がこわばる。実際の地震にカウントダウンはない。地震が起こったときの備えや対応方法を聞く顔は真剣そのもの。暮らしの中で地震の備えをすることが心の備えになる。将来への備え、地震が起きた時、「遠くの親類より近くの他人」ともに学んだ西丘のお友達が頼りになるのかもしれない。

天災は忘れた頃にやってくる 防災学者 田寅彦