引き渡しが必要な場合 廊下は静かにあわてずさわがず 11月16日登校
引き渡し訓練が必要な場合(写真1) 引き渡し訓練開始(写真2) 引き渡し訓練終了(写真3)

 天高く馬肥ゆる秋、学びの秋、運動の秋、読書の秋です。さて、今週16日(水)は緊急時において保護者の方に安全に確実に児童の引き渡しを行う「引き渡し訓練」を実施しました(下写真)。想定外のことはいつ起こるかわかりません。いざというときに備えます。

いざというときに備えて いざというときに備えて まさか、のことはおこるのか。おこらないのか。おこったのは2019年の6月だった。お隣の吹田市で交番が襲撃されたのである。警察情報では、「6月16日午前5時36分ごろ、大阪府吹田市内において、警察官が何者かに襲われ、拳銃を奪われる事件が発生しました。犯人は年齢30歳位です。不審な人物を見かければすぐに110番通報して下さい」。この日は休みであったが、校区の中学校ではクラブ活動をしていて対応に追われそうだ。不審者・・・いつどこに現れるか誰にもわからない。想定外の事はおこる。刃物を持った不審者も怖いが、銃を持った不審者が目の前に現れたら・・・想像するのも恐ろしい。どこで犯人と遭遇するかわからないので、命の安心、安全を第一に考えて行動するしかない。家に鍵をかけ不必要な外出は避ける。情報を収集し世間の様子を見守る。君子危うきに近寄らないのが一番である。西丘では想定外がおこった場合に備えて引き渡し訓練をおこなった。

 引き渡し訓練開始  3年ぶりに運動場で実施することができた引き渡し訓練である。目的は緊急時において確実に児童の引き渡しを行う、だ。さて、緊急引き渡しが必要な場合はどんな時だろうか。大地震、不審者(近辺徘徊)、学校火災などが想定される(写真1)。「天災は忘れた頃にやってくる」。当日の流れは、①コドモン配信、②上門、下門開錠、③クラスごとに運動場に向かい整列して静かに待機する。④引き渡しカードや携帯で確認・サインのうえ引き渡す(それぞれ下校)⑤下校 教員が地区巡回する。

 お昼頃コドモンを配信した。「こんにちは。本日(16日)、13:50より運動場で引き渡し訓練を開始します。門は上下門を開けていますので、どちらかの門よりお入りください。引き渡しの順路は、右側一方通行となっております。混乱を防ぐため職員の誘導に従ってください。引き渡し完了後はお子様と一緒にすみやかにお帰りください。代理人引き渡しの方は、携帯電話等で当該児童保護者と連絡がとれる準備をお願いいたします・・・」13:30「今から訓練を始めます。運動場に移動しましょう」の放送を合図に避難訓練が始まった写真2。下足室からクラスごとに出てくる。運動場へ着いたら各クラス1列にならび、ランドセルは前に置きお家の人が来るのを待つ。保護者からもすぐに児童をみつけやすいようコーンにはクラス名を、児童は保護者を向いて迎えを待った。13:45分以降、上門・下門から保護者の方々が次々に迎えにこられ、児童と一緒に自宅へと避難される。残った児童は担当教員とともに下校をした。ススキが見守るなか引き渡し訓練を終えた写真3

天災は 忘れたころにやってくる   寺田 寅彦