点字のあいうえお 点字をうつ うった点字の確認
点字:「あいうえお」(写真1) 点字:定規を使ってうつ(写真2) 点字:名前の確認 正解!(写真3)

  25日日本の上空には強烈な寒気が流れ込み、10年に1度ともいえる寒波が襲来しました。続く27日も朝から雪が降り積もり雪景色再びです。さて、金曜の3年生は障がい者理解教育です。千里公民館のボランティア団体点字サークル「つくしんぼ」の講師をされている三上先生をお招きして、昨年に続き人権出前授業「点字体験」を3年生でおこなっていただきました(下写真)。

点字体験 ボランティアによる出前授業 「ボランティア」とは、「自らの意思を持って行動する」という意味である。だから世の中にはさまざまな意思を持って活動しているボランティア団体さんがある。にしおかのご近所にある千里公民館のボランティア団体「つくしんぼ」さんもそのひとつだった。「つくしんぼ」さんは、目の不自由な人のために点字を作成したり講師派遣をされている。3年生は身近なボランティアを知ることで、支え合う大切さを学ぶ。

 三上先生は目が見えない。「見えない世界」ってどんな世界なんだろう。不便だろうな?ということは感覚でわかっていてもそれは見えない人にしかわからない。実際に視覚に障がいのある方のお話を聞くことで、その理解は深まるはず。目が見えない人のコミュニケーションツールが「点字」だ。三上先生から点字を教わり実際に作った。

 点字体験 文字をうつ  三上先生「自動販売機には点字がないので自販機で飲み物を買うときは運まかせー」といって場を和ませた。手の感覚で文字を感じるのが点字である。「私は手で文字を読み取るが皆さんは目で楽しく読んでくださいね」。楽しく点字をつくるのが三上先生のモットーである。黒板に6枚の赤色マグネットが貼られた。点字は読めなくてふつう。形で覚えていく。赤のマグネットは母音をあらわす。サイコロの目の形に似ている。右から「あ・い・う・え・お」と読むのだと教わる(写真1)。次に青のマグネットが登場。赤の点に青を加える。これで「か」と読む。青があるとき「か」、ないときは「あ」、もう一度、青があるとき「か」、ないとき「あ」・・・。いつまでも終わらない。どこかで聴いたフレーズだった。大阪のローカル「551○○」のCMやん。三上先生は子どもたちに強く印象を与えるべく「ある時」、「ない時」というベタな笑いとともに母音と子音の関係を伝えた。青の場所によって子音が変わるというルールはわかりやすい。ルールをひととおり学んだ後は実践だ。点字一覧表と点字定規が配られた。定規に紙をはさむ。ひとつの箱の中に点をうつ。点字は右から横に書く(うつ)。三上先生、最初に練習する文字は「め」だった。点字なだけに「目(め)」から練習するのか?そうではなかった。6つ全部うったら「め」だと知る。自分の名前をうつ(写真2)。うったら三上先生に確認してもらう。三上先生は次から次へと名前を読み上げていった(写真3)。正解!

 担当者「ほとんどの子どもが点字は初体験ですが、実際に点字を打ってみて点字を身近に感じたと思います。駅のホームや道路の点字ブロックの上にモノや自転車が置かれあったら、視覚障がい者の方にとっては危険きわまりません。今日の授業でそういったところにも考えがおよんでくれると思います」

 冬来たり 双六の六 「め」がきたり