校内に不審者 不審者 声かけ さすまた 練習
不審者:西丘小へ(写真1)

不審者:声かけ(写真2) 

不審者:さすまたを使って(写真3) 

 日増しにセミの声がミーンミーンと大きく鳴っています。さて、夏休みに入った昨日21日(木)の放課後、豊中警察署防犯係の方におこしいただき教職員を対象にした不審者対応訓練を実施しました(下写真)。刃物をふりかざすかもしれない不審者が校内に侵入したという想定です。訓練には意味があります。児童の安全を第一に考え、非常事態時における教職員の役割の再確認でした。不審者対応訓練

 不審者対応訓練 訓練の目的は、「児童の安全を第一に考え、非常事態時における教職員の役割確認」である。コロナ禍であったため、実施できていなかった不審者対応訓練を2年ぶりに実施する。池田付属小学校の事件を二度と起こしてはならない、事件を風化させてはならない、大事な子どもたちの命を守るため、危機管理意識の向上を目的とした訓練であった。

 訓練当日、新型コロナウイルスの猛威が報道される。訓練は予定どおり実施したい。そこで、本来予定していた訓練を教職員が密にならないよう、会話も控えめに内容を練り直した。豊中警察防犯係の方には不審者役にふんした本校教員が中庭から校舎へ進入したという想定で、対応を行っている職員の動きを見て頂く。その後ご指導をお願いした。

 「備えよ!常に!」 不審者・・・いつどこに現れるか、誰にもわからない。

 7月21日午前10時20分頃不審者が1階に現れる(写真1)。両手はポケットに入れている。怪しい。職員が冷静に声をかけた(写真2)。どちらさまですか?IDカードをお持ちですか?不審者は無視をして歩いた。教室のドアをたたく。児童に危険がおよぶ可能性がある。職員は笛を鳴らした。ピッーーー。応援の職員が職員室に連絡する。110番通報!緊急放送が入る・・・。6分後警察官到着、不審者の身柄は確保された。訓練後、多目的室で豊中警察署防犯係の方の話に耳を傾けた。警察署員に不審者対応を指導される専門家の方である。笛を鳴らすタイミング・不審者との距離の保ち方・チームワークの大切さなど多岐にわたるアドバイスにうなずく。また、講義の後は※さすまた・たて・催涙スプレーの使い方の具体的な指導もしていただいた(写真3)。※さすまた・・・長さ2~3メートル程度の柄に大きなU字型の金具がついた護身用具。

 110番通報をして警察が到着するまで6~7分間だそうだ。その間の時間どのような動きをすれば良いのか。「備えよ!常に!」である。肝に銘じたい。生活安全担当者「実際に行った訓練の際の動きを元に、マニュアルの不備や課題を見つけだすのが訓練です。子どもたちの命を守る行動がどうあるべきかを想像しながら、日ごろの学校教育に向き合っていかねばならないと改めて感じました」

  鳴くセミや 備えよ常に 笛ならし

             く くつひもしめて

              ん んーとこどっこいしょ

               れ れいせいに

                ん ん!さすまたれんしゅう