道徳教科書3,4,5年 3年道徳 道徳5年
研究授業 3年4年5年道徳(写真1) 研究授業 道徳 生きる力3年(写真2) 研究授業 生きる力5年(写真3)

 窓の外はまだまだ寒風が吹く今日この頃です。さて、にしおかでは2月に入って、学びの冬「道徳」の研究授業をおこないました。先生方が見守る中、2月1日(水)は4年生、7日(火)は3年生、今日8日(水)は5年生で自己の生き方を考える授業を目指しました(写真1)。豊中市教育委員会の山村先生からもアドバイスをいただき、今後の道徳教育の糧とします。

 研究授業4年道徳 道徳研究授業(3年生)・・・道徳の授業は「自己の生き方についての考えを深める」ため、自分の考えと向き合う必要がある。道徳に正解はない。今回3年生の教材は、「たっきゅうは四人まで(写真2)」(日本文教出版『小学道徳生きる力3』)である。 卓球コーナーで4人で遊ぶことになったしゅんらのもとに、とおるが「仲間に入れてくれないか」と頼みに来る。しかし、しゅんは断ってしまう。その後、罪悪感にさいなまれたしゅんはとおるに謝り、卓球に誘うが今度はとおるの方から断られてしまった。その後、もう一度、今度は卓球に行った4人でとおるに謝り誘おうとする話である。児童らは友だちとよりよい関係を築くためには?相手の気持ちを考えて行動するにはどうしたらいいか?等々話し合った。自分がしゅんやとおるの立場になったら、と考えられただろうか。

 道徳研究授業(4年生 左写真)・・・今回4年生の教材は、「かわいそうなぞう」(日本文教出版『小学道徳 生きる力4』)であった。戦争中の東京は、毎日爆弾が雨のように落とされている状況だった。もし動物園に爆弾が落ち檻が壊されて動物たちが逃げ出したら大変ということで、動物園の動物たちが次々と殺され、ついに三頭のゾウも殺されることになった。人間の命を守るためにも動物園にいる三頭のゾウを殺すことを選択した飼育員さん。飼育員さんとゾウたちの様子や葛藤を描いたお話である。主題は「生命の尊さ」である。生命はかけがえのないものであり多くのつながりの中で生まれる。ゆえに命を大切にし尊重しなければならない。生きているものすべての生命の尊さを考えよう。担任「だってさぁ、飼育員さんは命令されたから・・・」「じゃぁ飼育員さんのせいで象は死んだの?」「象の命は人より軽い?象<人?なの」と児童の心をゆさぶる。動物や自然の生命の尊厳に気づかせるよう発問をしていく。その気づきが、生命あるものを大切にしようとする態度を育んでいく。児童たちは飼育員さんの心に寄り添えただろうか。

 道徳研究授業(5年生)・・・今回5年生の教材は、「友のしょうぞう画(写真3)」(日本文教出版『「小学道徳 生きる力5』)である。主人公和也と幼馴染でよく遊んだ正一が難病になり、九州の療養所に入院することになった。出発の日に和也は東京駅まで見送りに行き、その後正一との文通が始まる。ところがだんだん手紙が来なくなり、二人は音信不通となってしまう。そんなある日、正一は動かなくなっていく手で和也の肖像画を彫っていたということがわかり、和也はまた手紙を書こうと決心する。本主題のねらいは「友情・信頼」である。相手を思う気持ちは変わらない。互いに信頼し合ってこそ友情は深まる。5年生は4月に6年生になり、新たな学級で人間関係を築いていく。5年生時のクラスの友達とも関係は続くだろう。子どもの時、本当に信頼できる友達がいたら幸せだ。窓の外は冷たい風が吹く。心の内に優しい友情は芽生えるだろうか。

寒風や 心の温もり 学びあう