タマネギのみじん切り パスタを鍋に 盛り付け
タマネギのみじん切り! (写真1) パスタ投入!(写真2) ボロネーゼの盛り付け!(写真3)

 天高く馬肥ゆる秋、学びの秋、運動の秋、食欲の秋です。さて、にしおかの6年生は「食育の秋」でした。オーガニックアドバイザーの堺先生をお招きして、出前授業「食育」を家庭科室でおこなっていただいたのです。

食育 食育 出前授業 家庭科で人気の実習と言えば何といっても調理実習である。おいしい料理を作って食べるのは楽しい。だが、食育とは食べるだけではない。学ぶところは多岐にわたる。わたる世間に「食育」がある。文科省は、「・・・健康な生活を送るためには、健全な食生活や食環境が欠かせないものであり、その営みを大切にすることが重要である」と食育の必要性を説く。世の中は誰かの仕事で出来ているが、”自分の体と心” 実は、自分が食べた物で出来ているのだ。だからこそバランスのよい食事が必要だ。そこでその道の専門家に来ていただいた。堺先生は、「全ては次世代の子どもたちと地球の未来のために」とSDGsにも積極的に取り組んでおられる方である。さぁ、出前授業「ボロネーゼを一から作る」。

 「ボロネーゼ」が奏でられた・・・11月8日3限家庭科室教卓の周り、手洗い消毒を終えた児童が堺先生をとり囲む(左写真)。先生は「静かにしてください」とは言わない。先生が「話を聴く準備してください」と言ったら、みんなは「はい」と言って緊張して、がお約束だった。「ボロネーゼ」とはイタリアの都市ボローニャ発祥のパスタ料理である。先生「・・・ではニンニクからスタートします」あっという間にニンニクは先生の包丁によってみじん切りとなりフライパンに放り込まれた。次は肉だ。国産牛肉100%を強火でジャーと焼く。人参を切る。千手観音のように先生の包丁が動く。にんじんは板となり棒となりみじん切りとなった。タマネギも同様の道をたどる(写真1)。6年生は目が点となる。先生「みなさんにはここまでのスキルは求めません。安心して」6年生は安心した。きのこが登場する。6年生から「まったけー!」と声もあがるがさすがにそれはない。栄養価の高いブラウンマッシュルームだった。トマトが一缶放り込まれる。缶に残ったトマトは少し水を入れフライパンへ流し込んだ。先生「台所の排水口は海への入り口、食材を無駄に流さない」。※ブーケガルニがフライパンに浮かぶ。んいい香り。フライパンの中でボロネーゼが奏でられていく。 ※ブーケガルニとは香り付け。セロリの葉、ローリエ、パセリの茎、ローズマリー等をたこ糸でくくったもの。ローリエ・ローズマリーは西丘ハーブガーデン産)
 パスタが参加した・・・先生「みんなには一緒に食べてもらいたいのでパスタを湯がくのは同時にスタートします 」料理に愛はいっぱいあるが危険もある。先生は随所に印象に残る言いまわしで危険を注意喚起された。沸騰したお湯にパスタをそっと入れる(写真2)。投入後7分たった。アルデンテに間違いない。ざるに移す。水をきって鍋に移す。オリーブ油を足す。お皿に移してボロネーゼソースを均等にかけた(写真3)。パセリをのせたらできあがり。時計は12時を少し回ったところ。どれがいい。じゃんけんぽい。自分の取ったお皿が最強パスタである。先生は言う。「今日はいちからボロネーゼをつくりました。にんじんは畑ですくすく育っていたもの。肉はモーモーと言って生きていました。他の食材もそうです。それを人間がいただきます。命をいただいているので、いただきます」。ソクラテスも言っていた。”空腹は最高のソース”である。「いただきまーす」が教室に響いた。レンチンではない。手間暇かけて作ったにしおかボロネーゼは最高だ。
秋深し すこやかボロネ 奥ふかし