救命講習 心臓の位置確認 胸骨圧迫

教職員救命講習(写真1)

心臓の位置確認(写真2)

胸骨圧迫お手本(写真3)

 にしおかはぽかぽかとお花が咲いています。梅雨入りをし雨に映えるアジサイの花が美しい季節となりました。さて、児童の皆さんが下校した6月10日金曜日の放課後は、教職員救命講習です。「救命力世界一宣言」の豊中市消防署救命隊の小山さんと岡藤さんにお越しいただいて、命を助ける授業をおこなっていただきました(下写真)教職員救命講習

 「教職員救命講習」実施

 人が倒れているのを発見し、消防署に連絡して救急車が到着するまでの全国平均時間は約9分だ。救命力世界一を目指す豊中消防署は約6分である(西丘小はすぐ近くに新千里消防署があるので、救急車がいてくれたら到着はもっとはやい、ありがたい)。人間の脳に血流がいかなくなると3.4分で徐々に脳が壊れてしまう。もし、あなたの近くで人が倒れたら、まず119番をする!その後は?何をすればいい?

 その行動には意味がある 救急車が来るまでの短くとも長い時間・・・最長9分をいかに過ごすか! 先生達は児童のいない放課後、多目的室に集合し「質の高い救命講習」を学んだ。小山救命隊員(写真1救命ができるかどうかは”救命の技術”を持ってるかどうかです。救命の行動ひとつひとつに意味があるので、意味を理解しておこなってください」講習が始まった。脳は心臓が停止すると15秒以内に意識がなくなり、3~4分以上そのままの状態が続くと回復することが困難となることを教えていただいた。心臓が止まっている間も脳や心臓に血液を送り続けることはAEDの効果を高めるとともに、後遺症の予防にもつながるという。提示していただいたグラフをみると、その場に居合わせた「わたし」が救命処置を行うべきであるのは自明の理であった。

 今、人が倒れていた。周囲の安全確認、反応の確認、続けて応援要請だ。「大丈夫ですか。そこのあなた!あなたです。あなた救急車を呼んでくださ~い。赤い服の人です!そこの青い服の人!AEDをお願いします!」質の高い研修では、具体に個人名を呼ぶ。次に呼吸の確認。呼吸がなければ胸骨圧迫にうつる。胸骨圧迫は救急車が到着するまで繰り返す。教職員には質の高い胸骨圧迫が求められた。コロナ禍ではコロナ感染を前提とする。口にガーゼかハンカチをかける(なければ衣服でもOK)。心臓の位置を確認(写真2)、地面に垂直に肘をのばし約5センチくらい体を押す。乾電池1本分だ。腰を浮かし上半身の重みで押す。質が高い胸骨圧迫を目指せ。1分間に100回~110回のリズムで押す。岡藤隊員が見事なお手本を示してくれた(写真3)。後は実践あるのみ。人形の心臓をひたすら押し、押したら戻す。膝は痛いが命を助けるための時間だ。以前は気道確保のため人工呼吸もおこなっていたが、16歳以上はコロナ感染防止もありおこなわないそうだ。AEDとの協働作業も学ぶ。わたしがこの人を助けた!その行動には意味がある。西丘小のAEDは体育館東側側面にある。

         胸を押す 押したら戻し 息戻す

           きゅう きゅうにたおれた

              め めをさませ

               い いのちすくう技