枝のせん定 カットされた松 すっきりせん定
立ち枯れ松伐採中(写真1) 伐採された松(写真2) 樹木のせん定 すっきり(写真3)

 西丘の運動場は豊中市でも指折りの広さをほこります。樹木も多く緑あふれる学校ですが、その分樹木のせん定や落ち葉の掃除が大変です。そこで、年に一度、せん定を専門業者にお願いしています。今年は立ち枯れ松の伐採もおこなっていただきました(下写真)。

 松の木伐採西丘「立ち枯れ松」の伐採・・・「松くい虫」が原因だった 

 遊歩道に面している松が枯れ枝の落下等があぶないと情報を得た。豊中市に連絡し診てもらうと、松くい虫によって立ち枯れしていることがわかった。松はもう死んでいる。だが、「松くい虫」という昆虫がマツを枯らしているわけではないそうだ。「マツノザイセンチュウ」という微小な生物を「マツノマダラカミキリ」という昆虫が健全なマツに運び、マツを枯らしてしまう。その被害は日本全国におよぶ。林野庁によると、「松くい虫被害(マツ材線虫病)による被害材積は、昭和54年度に約243万立方メートルとピークに達したあと減少傾向にあり・・・。地域によっては、新たな被害の発生が見られるほか、被害が軽微になった地域においても気象要因等によっては再び激しい被害を受けるおそれがあることから、 引き続き被害状況に即応した的確な対策を推進していく必要があります」。

 被害状況に即応した的確な対策をとる・・・10月13日朝から造園業者の方がやってきた。造園業者の方は斧を持って根元から「木こりが木を切る♪倒れるぞー」というようなことはしない。立ち枯れ松はフェンス沿いにあり倒すにはそぐわない。専門家は横に伸びている枝を下から伐採していく工法をとった。高所作業車のゴンドラがグィーンと伸びる(左写真)。まずチェーンソーで横に伸びた枝をギュィーンと切る(写真1)。最後は鉛筆のように残った中央の太い幹を上から何段階かにわけてカットしていった。きれいに下に落ちるように少しずつ幹に各方向から切り込みを入れ安全に落としていった。匠の技は違う。丸太になった松はトラックに載せられ(写真2)危険とともに西丘を去った。

 あわせて業者の方には体育館前の樹木かえでを6本、銀杏1本、下門から正門にかけての歩道に面した桜の木も8本せん定していただいた。すっきりした(写真3)。高いところは用務員さんでは届かない。年に1回ここぞという木、5m以上あるところの枝を専門業者にお願いしているのだった。落ち葉には風情がある。紅葉した葉、黄色いじゅうたん、踏みしめるとカサッカサッと心地よい。だが、落ち葉は誰かがかき集めそうじをしなければならない。

 用務員さん「これからの季節落ち葉が本当にすごいんです。午前中に落ち葉をかき集めゴミ袋に入れると5袋ぐらい。次の日また落ち葉はたまってブロアーで集めて熊手と手でビニール袋につめるとまた5袋・・・秋は落ち葉を集めるのが一仕事。落ち葉が少なくなるのは助かります。落ち葉がどれくらい減ってくれるか、期待しています」

秋空や 的確な技 松すっきり