大阪880万人訓練  訓練中  訓練通報メールを受信

大阪880万人訓練:ポスター(写真1)

地震発生:頭を隠して!(写真2)

大阪880万人訓練:メール着信(写真3)

  9月1日は”防災”の日です。新型コロナウイルスは、世界を震撼させ日本の感染者数も7万人を突破しました。今のところ治療法などわからない部分も数多くありますが、日本を震撼させるだろう「南海トラフ巨大地震」については、”来る”ことがわかっています。だからこそ、その日を想定した「大阪880万人訓練」が毎年実施されています。本日9月4日、「大阪880万人訓練」が大阪府内全域で行われ、九中においても実施しました。火災報知器が鳴った!訓練開始

  880万人訓練メール 

  南海トラフ巨大地震を想定し、大阪府内のスマートフォンや携帯電話に緊急速報メール(エリアメール)を一斉送信する「大阪880万人訓練」が4日午前、府内全域で行われた。午前9時半に地震が発生したと想定し、3分後に大津波警報のメールが配信されると携帯電話などが鳴った・・・(毎日新聞)

 新型コロナウイルスの影響で、密を伴う行事は、あれやこれや縮小または中止を余儀なくされている。しかし、毎年おこなっている訓練は毎年おこなうことに意味がある。880万人訓練はおこなおう(訓練後、全校生が体育館に集まっての講話等は中止としたが)。880万人訓練の目的は”命を守る。身の安全を守る”ことにある。今回の訓練は、南海トラフ巨大地震を想定している。発生確率60~70%といわれているが、いつ起きてもおかしくない。起きた場合九中付近は“震度6強”が予想されるそうだ。(震度6強:這わないと歩けない。とばされることもある。固定していない家具のほとんどは移動し、倒れる)

 9月3日(木)終礼で担任から、ポスター(写真1)を掲示し、880万人訓練の事前指導をおこなった。「明日の9時30分に、大阪府全域に訓練開始のメールが配信されます。マナーモードでも着信音が鳴ります。・・・この訓練に合わせて、九中でもその時間帯に机の下に隠れるという避難行動をしたいと思います」

 880万人訓練実施  9月4日(金)9時30分。地震発生と同時に火災報知器を鳴らす。朝のHRで担任より生徒に再確認する。「1時間目、9時30分に訓練行動をします。教科担当の先生からの指示をしっかり聞いて動いてください」

 1時間目、1年生某クラスの授業は数学だった。黒板に方程式の問題が書いてあるが、9時半が近づくと上の空の雰囲気が教室に漂う。教科担当者Aは、それを察知しチョークを置いた。30分過ぎても鳴らない。机の下に入ろうとする生徒に「まだやで」・・・と言っているうちにWoooー!サイレンが鳴った。地震だ!生徒達は一目散に机の下にもぐった(左上写真→写真2)。別のクラスでは(かなりの揺れのつもり)机が倒れないように、「机の足をつかんで!」と担当者Bが声をあげる。とにかく「頭」を守ることが第一だ。揺れがおさまった(つもり)。ケータイに着信メールが入る(写真3)。担当者「地震が収まった後、それからの行動も大事なんやで。本マモンの地震やったら、動かれへん。逃げようとするドアが開かない可能性もある、ではどうする?」生徒「窓からでる!」窓はこなごなのガラスが落ちていた(つもり)。そこを歩いたら・・・、だから靴を用意しとかなあかん」「学校の帰りに、友達2人で地震に遭遇したらどうする、きゃーといって抱き合うか?違うな。塀が倒れてくるかもわからん」・・・担当者Aは、いつ地震がおきるかわからんからいつでも対応する準備が必要だ、といいつつチョークを持った。教室は訓練モードから授業モードに切り替わった。

地震後の 行動ひとつ 危機回避