ダニ採取準備

 布団の裏も

 ダニ検査

ダニアレルゲン検査 (写真1) ダニアレルゲン検査  (写真2)

ダニアレルゲン検査(写真3) 

 学校閉庁日も終わり、夏休みはあっという間に後半に入りました。新型コロナウイルスの動向も気になるところですが、ここ数日の太陽はもっと気になるところです。昨日今日も各地で午前中から気温が上昇し、35度以上の猛暑日を記録する地点が相次ぎました。ジリジリと肌が痛くなるほどの日差しが照りつけ、うだるような厳しい暑さ、豊中市においても体温を超える気温が記録されました。さて、保健室では、熱中症予防を啓発しつつ、ダニアレルゲン検査というものを実施しました。

 

ダニアレルゲン検査

 新型コロナウイルス検査  陽性か。陰性か。

  ほぼ毎日のように、最近のニュースの最初は「新型コロナウイルス」の陽性や陰性に関する内容と猛暑日である。猛暑日はもう、よせやい、であるがコロナウイルスは‥。陽性のほうが明るくいい印象を受けるがそうではない。コロナウイルスに関しては、陰性のほうが、関係者はホッとする。新型コロナウイルスに感染している疑いがある場合は、医師の判断で検査を受けるのだ。PCR検査と呼ばれるもので、今までは体制・整備が整っていなかったからか、そう簡単には受けられなかった。

 濃厚接触者となるか、重篤にならないと「様子を見て」となっていた。最近では、PCR検査を受けるハードルは低くなり、その結果、症状のない感染者が多数報告されるようになったのだ。さて、PCR検査とは、採取した唾液などの検体を、キットやらなんやらで増幅して確認する。ここで、新型コロナウイルスの陽性・陰性が判断される。新型コロナウイルスに感染していると陽性、感染していなければ陰性。いまや、誰もが感染者となる可能性があり、保健の先生は神経をとがらす。

 ダニアレルゲン検査  陽性か。陰性か。

 保健の先生が神経を研ぎ澄ますのは、新型コロナウイルスだけだはない。アレルギー性疾患の原因となる「ダニアレルゲン」検査にも気を配る。ダニはカーペットや畳、家具の下や隙間、ベッドや布団など、室内のいろいろな場所に生息している。最近では、アレルギー体質の人が増えており、日本人の半分がアレルギー体質とも 言われているのだ。だから、ダニはいるよりいない方が良い。夏休み、学校薬剤師さんに来ていただき保健室のベッドや布団のダニアレルゲン検査をおこなった。

 ダニ検査は日ごろの成果が問われる。”盛夏”の時期に(温度及び湿度が高い)、ダニの発生しやすい場所において電気掃除機(吸引力が衰えない某掃除機)で 1 分間吸引し、ダニを捕集する。捕集したダニは、顕微鏡で計数するか、アレルゲンを抽出し、酵素免疫測定法によりアレルゲン量を測定するのだ(写真1、2)。

 学校薬剤師さんが着々とベッドや布団を掃除機で吸引(左上写真)、ぐぉーんぐぉーん。吸引力はすごそうだ。検査を進めていく中、保健の先生たちはドキドキ。ダニがいれば陽性、いなければ陰性・・・(写真3)。結果は陰性と報告を受けて、ホッとひと安心、安堵の和がひろがった。

 保健室から一言 「ダニまたはダニアレルゲン検査は学校環境衛生基準の一つであり、本校では保健室のベッドでの検査を行っています。清潔な環境を整えていくことが健康への第一歩なので、これからも生徒のみなさんが健やかに学校生活を送れるように、学校薬剤師さんと一緒に頑張ります。」

 ダニアレルゲン検査:保健室は「陰性」