いのちの学習 生と性のお話 性とは?

いのちの学習(写真1)

助産師の先生(写真2) 

性とは?多角的な見方(写真3)

 2月中旬、『いのちの学習(写真1)』と題して、2年生は助産師の方(写真2)より、”自分のいのち、他の人のいのち、周りの人への感謝、人とのかかわり方”について学びました(下写真)。学んだ後、生徒たちはさまざまな感想を持ったようです。10代の今、知っておいて欲しい内容(人間の発達、性の行動、性の健康、コミュニケーション、ジェンダー等 写真3)、人はあらゆる面で対等であるという強いメッセージを2年生の心に届けてくださいました。いのちの授業

 知っておきたい「命の学習」 

 助産師の先生による『いのちの学習』である。2年生の生徒は、生と性のお話を聞いた。2年生は、現在、家庭科で保育の学習をしている。そのなかで、全員が重さ約10キロの妊婦体験や、約3キロの新生児赤ちゃん人形を抱っこする体験をしてから、いのちの学習に臨んだのであった。

 講師の先生から、助産師の仕事、いのちの誕生、第二次性徴、性の多様性やデートDVについての話を聞いた。その中で、いのちの誕生はとても奇跡的なこと、体の成長には個人差があること、性はグラデーションのように多様で、人と比べるのではなく自分らしく生きていくことが大切であること、自分と違っても相手を否定しないこと、そして、お互いが対等に付き合う関係が大切であるということなどを学んだ。

 今回の講話を聞いて、改めて、自分のいのち、他の人のいのち、周りの人への感謝、人とのかかわり方について考える機会になった人も多かったようだ。今までの自分を振り返り、これからの自分の生き方につなげてくれたら、嬉しい。

 「命の学習」授業を終えて 生徒の感想~
・自分のいのちはすごい奇跡で生まれてきたことを改めて実感し、自分だけではなく、ほかの人のいのちも大切にしていかなければならないし、周りの人にも感謝しようと思った。
・自分のいのちがすごい奇跡で生まれてきたことを知って、これからは自分らしく毎日を大切に生きていこうと思った。
・性はグラデーションであると聞き、すごく納得した。自分と違うと感じても、その人を否定したり差別したりせず、その人のことをわかろうと話を聞くこと、寄り添うことが大事だと思った。
・今まではNOと言いにくかったけど、自分が嫌だと思うことは、はっきりNOと言っていいと聞いて、気落ちが楽になった。
・立場が違えば、考え方が違うけど、考えが違う人の意見を馬鹿にしたり、雑に扱ったりするのはよくないと思った。

 保健の先生「みなさんが家庭科の授業で新生児赤ちゃん人形を腕でしっかり支えながら抱っこしたように、私たちが赤ちゃんのときも誰かがそうやって私たちのことを抱っこし、お世話をしてくれたから、今、私たちがここにいます。今、思春期のみなさんは、体がだんだん大人へと成長していっています。それと同時に、心も成長させてほしいと思います。自分の気持ちを素直に相手に伝え、相手の気持ちをしっかり聞くようにしましょう。自分の意見と相手の意見が違うときは、しっかりと話し合ってください。最後に、性のあり方は人それぞれで、とても多様で、そして、どのあり方も間違いはありません。みんなが自分らしく生きられる社会を、みんなでつくってほしいと願っています」

 思春期に 人との関わり 我を知る