プロジェクト最終日 

 ラスト1枚

生徒会:プロジェクト始動 (写真1) 生徒会:「千人〇〇」 (写真2)

生徒会:プロジェクト完成(写真3) 

 大阪府は5日、193人が新型コロナウイルスに感染、確認されたと発表しました。そんな中、豊中市立第九中学校は感染予防を意識しての通常授業です。まさか、8月6日「広島原爆の日」に授業をしているとは思ってもみないことでした。社会科の某先生「・・・長い教員生活、この日に授業をするのは、始めてだ」と被爆75年に言及されていました。さて、生徒会が7月15日より始めた生徒玄関前の大きなプロジェクトが、最終章を迎えました。(本日健康観察カード忘れ11名)千人千色

  「千人千色」コロナに負けるな!!~

 キューちゃんの独り言:な、なんだあれは!一反木綿(いったんもめん)が寝ているのか?生徒会室前に横たわる大きな白い物体のことである(写真1)。あれは一反木綿ではなかった。少し様子を見ることにしようと言ってから幾年月・・・は経っていないが半月は経った。

 7月15日に突如下足室にあらわれた時は、白い大きな画用紙だったのが毎日6枚ずつ貼られ、本日6枚が残った。ということは今日で完成か?これは取材に行かなきゃ。カメラを構えナイスな1枚を狙おう(写真2)。パネルは順次貼られて後1枚を残すのみとなっていた。ついにすべてのパネルが貼られる。パネルの裏面に木工用ボンドを塗る。最後の1枚だ。出し惜しみなくあますところなく糊を塗られたパネルが、生徒会の手によって最後の空白部分にはめ込められる(写真3)。ちょっと感動。貼った!あらわれた文字は、「人」と二つ目の「千」だった。昨日あらわれた二文字(千と色)とあわせて読むと「千人千色~コロナに負けるな!!~」。周囲から拍手が自然とわく。ぱちぱち。プロジェクト「始動」の紙も「完成」へと張り替えられた。嬉しい。

 生徒会担当者「完成した四文字熟語は”千人千色”です。みなさんもよくご存じの四字熟語は十人十色ですね。意味は、人の好むところ・思うところ・なりふりなどが一人一人みんなちがうこと(広辞苑)です。最初生徒会のメンバーは『十人十色』でと考えたのですが、それなら、九中には、950人近い生徒と、その生徒と関わる先生方あわせたら千人超えるじゃないか。学年を越えて九中生全員(+職員)で縦のつながり、横のつながりを深められるよう、一人ひとりにメッセージを書いてもらおうと企画しました。パネル1枚に21人がメッセージを書き込み、それが縦3枚×16枚=48枚、つまり合計1008人分のメッセージで出来た九中生の、九中生による、九中生のためのエールを共有したのです。約1000人の『みんな違ってみんないい』という思いが、一つのものを作り上げることによって無事に完成を迎えました」東京都 感染防止ステッカー

 エピローグ 学年を越えて コロナ禍の下、はじまった九中生徒会のイベントは完成を迎えた。そういえば、東京都の新型コロナウイルス感染症拡大防止策の一環として、「感染防止徹底宣言」のステッカー(右絵 都庁より掲載許可済み)と似てなくもない。ともに生徒会「コロナに負けるな」がんばろう。

 めあて:「密にならないで、つながれたらいいね」担当者の狙いは成功したのではなかろうか。クラスにより指定の色を塗るのだが、クラスによって微妙に色合いが違う。いろんな色が重なり合って味わい深い。かなり違う青もあった。だが離れて見ると微妙なグラーデーションが作品に奥行きを与えている。上部の虹色、「赤色」のところに黄色?があったり、「青」や「紫」も千差万別だ。1008枚、1枚1枚に書かれたメッセージで九中はつながった。

仲間を乗せて プロジェクト 千人千色 1008枚