スクールカウンセラーより

スクールカウンセラー研修 

 スクールカウンセラーより

SC研修:コロナ禍の生徒指導(写真1) SC研修:コロナ禍の生徒指導(写真2)

SC研修:コロナ禍の生徒指導(写真3) 

 8月も今日で終わりますが、日々コロナとの戦いに今のところ終わりはありません。本日朝の健康観察カード忘れは12名で、忘れた生徒はA西会議室で検温をしてから教室に向かいました。お昼休みの図書館では、図書委員が来館者の人数をチェックし、密にならないように50名を超えれば入室制限をしています(下写真)。さて、全国的に「コロナ」の感染者に対して、偏見や差別が見受けられます。そこで2学期が始まるにあたって、文部科学省より、新型コロナウイルスに対して、緊急「文部科学省メッセージ」が発表され、本校では、夏休みにSCによる教職員研修「コロナ禍における生徒指導」を実施しました(写真1、2、3 SC:スクールカウンセラー)。お昼休みの図書館

 8月25日発表 文部科学省メッセージ  

 夏休みが終わり、学校が始まった。全国の学校等でコロナの集団感染が相次ぎ、感染者らへのいじめや学校への誹謗中傷が起きていることが連日のように報道されている。今、感染者いじめ、コロナ差別の危険性が高まる中、大臣名で文科省から緊急メッセージが発出されたのである。新型コロナウイルスには誰もが感染する可能性がある。第九中学校も例外ではない。

 萩生田光文部科学大臣 新型コロナウイルスが広がってから、皆さんは、学校はどうなるのだろう、この先どうなるだろうと、不安だったのではないでしょうか。新しい学期を迎えるに当たって、皆さんに伝えたいことがあります。まず、感染症にかからないようにするには、いくつかの方法があります。すでに皆さんが取り組んでいるように、話をするときにはマスクをしたり、手を洗ったり、具合が悪い場合には学校を休んだりしてもらうことです。そして何より、健康的な生活を送ることが大切です。・・すでに、感染した人達が心ない言葉をかけられたり、扱いをされたりしているという事例が起きています。こうしたことが皆さんの周りでも起きないように、皆さんにも協力してほしいのです。以下大臣メッセージはこちら→新型コロナウイルス感染症に関する差別・偏見の防止に向けて(令和2年8月25日) 

 コロナ禍における生徒指導 8月19日:SC 湯浅先生から九中教職員へ

 コロナいじめやコロナごっこの背景にあるものは「不安」である。感染の恐怖の背景にある心理的、社会的不安の比重が大きくなってきている。だから感染したらどうしよう?感染者の立場になって考えれば、回復したけど感染していたことが知られているといじめられるのではないか?と不安になる。

 なぜそうなるのか。「わからない」ことが影響している。コロナはわからない。わからないものに対して不安を感じていると人は攻撃的になる場合がある。今、コロナの影響で社会全体が攻撃的になっているのではないか。コロナ感染への不安は、“社会的な攻撃性”へとつながっている。攻撃することで不安を根拠のない安心、正義に変えていく。・・・コロナいじめやコロナごっこが不安の表れだと理解して、背景にある不安感に気づく。不安が常にあることはすごくストレスフル、間違った形(いじめ・ごっこ)で表出することがあると学ぶ。問題行動の行動面や表面だけ指導しても解決しない。別の問題行動として現れる。行動の背景にある本人も「無自覚な感情」を察してあげる必要が、生徒指導に求められる。SC

 SCの先生のお話は、教職員は「まず感情を受け入れてあげる」のが最初の一歩。コロナ禍における生徒指導として、その状況下に置かれた子ども達の心理的状況を理解した上での指導が必要であると教えていただいた。

 もし自分が感染したら・・・