吹奏楽部 練習

 夏の思い出コンサート

マスクの下は笑顔 

吹奏楽部:新たな日常 (写真1) 吹奏楽部:晴れ舞台へ (写真2)

会場:マスクの下は笑顔(写真3) 

 蝉の声がまだまだけたたましくなる中、夏休みはあっという間に終了していきます。さて、新型コロナウイルスの動向も気になるところですが、ここ数日の太陽はホットもっともっともっと気になっています。そんな中、昨日8月20日は豊中市立第九中学校吹奏楽部の日でした。「2020 夏の思い出コンサート」が箕面市民会館(グリーンホール)おこなわれ(下写真)、「一陣の風」で心をさわやかに涼しくしてくれたのです。夏の思い出コンサート

 夏の思い出コンサート 悔しい。今年度はコロナウイルスの影響により本校吹奏楽部が毎年出場しているコンクールやマーチングコンテストが相次いで中止となった。日々の努力で勝ち取ってきた昨年までの栄冠、先輩達が残してくれた伝統・・・吹奏楽部員は、何を目標に活動し、頑張れば良いのか・・・不安を抱いての練習が続いていた(写真1)。目標を見失いそうになる。このままだと演奏機会を得ぬまま引退することになってしまう。そんな中、豊中市吹奏楽連盟が動く。演奏できる機会を設けられないかと、「2020 夏の思い出コンサート(写真2)」を開催してくださる運びとなった。連盟の皆さん、本当にありがとうございます。部員たちは、コンサートを目標に、毎日練習をし吹奏楽を楽しんだ。こうして本番の日8月20日をむかえた。会場では「マスクの下は笑顔」のポスター(写真3)が迎えてくれる。マスクの下は笑顔の保護者、関係者でソーシャルディスタンスの席が埋まっていく。演奏会は、出演校関係者対象の整理券制、演奏団体毎の客席総入れ替え制で行われ、会場では、入場時の検温、手指消毒、マスク着用の義務や、隣と間隔を空けた配席等、可能な限りの感染対策が施されていた。配慮ある運営に感謝だ。

 開演は15時。ドキドキな本番が始まる。演奏はキンプリの「koi-wazurai」、RADWIMPSの「愛にできることはまだあるかい」、Official髭男dismの「宿命」、「ディズニーメドレー」の4曲だ。この中の「koi-wazurai」「愛にできることはまだあるかい」「宿命」の3曲は、コロナウイルスの影響で規模を縮小して行った、昨年度の3年生を送る会で演奏する予定だったが、披露できずにいたため、今回のコンサートで演奏できて、本当に良かった。「ディズニーメドレー」は、様々な楽器にソロがあり、引退する3年生が輝く場面が多くあった。感無量・・・。

 顧問「終演後、舞台中央で集合写真や楽器別のメンバーでの撮影です。みんなニコニコ!満足感でいっぱいです。一般のお客様には、写真・ビデオ撮影をお断りしていたので、その表情をお見せできなかったのは残念ですが・・・。保護者のみなさま、関係者のみなさま、箕面まで足を運んで応援してくださり、本当にありがとうございました」(※左上写真 演奏終了後 主催者の許可を得て掲載 撮影校長)

 九中特派員レポート! 事務職員は見た・聴いた・願った 本校事務職員は、吹奏楽部出身者だったので、取材を依頼した。特派員「吹奏楽部は計4曲を演奏してくれた。曲間では部員が交代で司会を務める。舞台上ではその際も、司会者はマスクの着用、マイク使用前に手指消毒が行われた。出演した2,3年生にとっては、この演奏会が一緒に演奏できる最後の舞台となる。そして4曲目を演奏する前に、3年生の部員が次のように述べた。(※以下抜粋)『今年は吹奏楽コンクールもマーチングコンテストも中止になってしまい、学校にも行けない日々が続きとても不安でしたが、最後に皆と一緒に演奏できる機会に恵まれて本当に良かったです。今回はこのような場を設けてくださりありがとうございました。』

 最後の一音が響き終わったホールは、保護者・関係者等からの温かい拍手に包まれた。昨年まで4年連続吹奏楽コンクール関西大会に出場した実績がある。したがって今の3年生は、その背中を見続けてきたのだ。それ故、今年のこのような事態は、我々が想像するよりも辛かったと思う。しかし、舞台上で照らされた奏者の顔は笑顔で、素敵な演奏と3年生の言葉には、とても胸を打たれた。どうか今年の経験が、彼ら彼女らの今後の糧になることを切に願う」

ステキな笑顔・素敵な演奏・すてきな3年生