デジタル教科書 グループで考える 発表

道徳:デジタル教科書(写真1)

道徳:協働学習(写真2) 

道徳:グループで発表(写真3)

 豊中市立第九中学校は、日本教育工学協会から「学校情報化 優良校」の認定を11月1日より受けています。「学校情報化」の認定とは、日本教育工学協会によると、「日本教育工学協会(JAET)は、教育の情報化の推進を支援するために、学校情報化診断システムを活用して、情報化の状況を自己評価し、総合的に情報化を進めた学校(小学校、中学校、高等学校)を認定する ・・・」とあります。そこで、19日の道徳は大型モニターを背景に、「1年道徳 ”親友”の授業」への誘い(左下写真)です。道徳「親友」

 教科指導におけるICT活用(道徳) 

 本校は、日ごろから情報化教育を推進しているのだが、客観的な評価をしてくれるところが欲しいな、と模索していたらあった。日本教育工学協会さんというところである。文科省後援のお墨付きの団体だ。ここの「お墨付き」をいただいた。いただいたからには、ICT機器を使った授業をしていこう。

 中学校では2019(令和元)年から”道徳”が教科となっている。ただ知識を覚えさせるだけでなく、問題解決的な学習や体験的な学習を取り入れ、知識をもとに考えさせたい(参考:文科省ホームページ)。

 2月18日1年道徳の授業である。ICTを使う。担当者はタブレットでスカイメニューを起動し、大画面にデジタル教科書を映しだすとともに本時の目標、「友達を大切にするとは、どういうことだろう」を黒板に書いた。

 「親友」中学道徳1 ~きみがいちばんひかるとき~

 まずは導入である。問:小学校時代の友達と今でも仲よくしていますか?「今でも仲良くしている」「新しい友達としゃべるようになった」「クラブに入ったので一緒に帰らなくなった」・・・。導入で和んだところで、教科書P183「親友」を読む。本来ならここは生徒に読んでもらうところだが、今回は達人にお願いした。デジタル教科書の音声である。プロの方?が読むので自然とココロに入ってくる。生徒達は文字を追った。”忘れられない思い出がある。小学5年生のとき、こども会のクリスマス会で、プレゼント交換があった。僕は(健太)、自分が編んだマフラーをプレゼントとして出した。すると、僕のマフラーを手にした人が、「わあ、すごい。誰が作ったんだろう。・・・この時僕を救ってくれたのが美咲だ」” 

 美咲が僕を見た。僕は、何も言えなくなっていた。一歩も踏み出せないまま、ただ「美咲をみつめ、その場に突っ立ていた」・・・「僕」はどんなことを思っていたのだろう。とデジタル教科書は問う。担当者は、タブレットの画面に指で文字を書く。強調の赤文字が踊った(写真1)。おもむろに「思っていたのだろう」を、「僕」はどうすべきだったか?と書き換えた。アナログすぎる文字がインパクトすぎる。漠然とした質問よりは、感情移入しやすいよう自分に置き換えたほうがいいと、教科担当者は考えたのだ。気持ちが生徒達に伝わる。個人個人が意見を述べた。グループでの話し合いを経て、「友達を大切にする」とはどういうことかを考えた(写真2)。グループでまとめて発表し講評する(写真3)。「どんな時でも相手の気持ちを考えて行動し、相手を傷つけたら謝る」「友達の家に遊びに行ったら、そのお家のルールを守って仲良くする。」担当者「そのお家のルールが、チョコレートを食べてはいけないお家なら、チョコを持っていても食べない?」温かい笑いがおこった。

小春日に どうすべきだったか ICT活用