コノデカシワ  刈り込みばさみで  正門横

電動バリカンで

落ち葉集め

リヤカーに積んで

 中間テスト2日目の16日放課後は、用務員さんのグループワークです。九中は樹木が多く登下校する生徒の目を自然と和ませてくれます。生徒玄関前に2階まで伸びた樹木が18本並んでいて、コノデカシワといいます。普段なかなかお手入れができないこの樹木たちのため、他校から用務員さんが応援に駆けつけてくれました(上写真)。用務員さん応援グループワーク

 コノデカシワの”危機” 

 コノテガシワは常緑針葉樹で、九中の”コノテガシワ”は4mぐらいまで成長していた。球果は角のある独特の形で淡灰青色になる(上写真左)。お風呂にながいこと浸かると”この手がシワ”になるように、球果を触ると手がシワになるのでそう呼ばれるのか、と思っていたら違った。平面状の葉が子どもの手のひらに似ることからコノテガシワ(児の手柏)と呼ばれるらしい。

 ”コノテガシワ”は今、ちょっと葉が伸びすぎて重たそうだ。散髪に行けばと言いたいが、”コノテガシワ”は歩けない。葉っぱが重くなりすぎて倒れでもしたら困る。九中の用務員さんだけでは”コノ手”にあまる。そこで昨年の5月に他校の用務員さんにお手伝いいただき散髪をしスッキリとなった。スッキリから1年半がすぎた。今年もちょっと、この木々(危機)なんとかならんか、であった。

 コノデカシワの”機宜”

 伸びすぎたコノデカシワは手強い。今がカットをする適切な機宜(きぎ:丁度良い機会)である。ご近所の小中学校から8名の用務員さんたちが駆けつけてくれた。高い樹木を剪定するには脚立が必需品なのだが、用務員さんが使う脚立は三点脚立と呼び強力だ。”協力”して足を安定させる。脚立をするすると登り伸びたコノテガシワをカットしていく。めざすは見栄えの良いマッシュルームカットである。班長さんを中心に大ばさみや小ばさみを巧みに操り、時に電動バリカンも使った。カットされた葉はこれでもかと足下に落ちる。用務員さんはチームワークがいい。熊手で手際よく集められリヤカーに乗せて運ばれていく。 

 「見栄え良く間引く」。こうすることで風と光が入り込み、コノテガシワが元気になるそうだ。今日は2年生が職場体験のあいさつに行く日でもあった。あいさつから戻って来た頃、コノテガシワはすっかりきれい(マッシュルーム)になっていた。用務員さんの「チームお仕事」を見るのも良い経験だ。コノデカシワの背後では、「豊中九中創立50周年」の懸垂幕が嬉しそうだ。ありがとうございました、小中用務員の皆さん。班長「ふだんは自分の学校の樹木の手入れを行っていますが、たまにこうして集まって作業をすると、用務員同士のコミュニケーションをはかるいい機会となります。」

秋晴れに コノテガシワを 刈る匠