古くなった椅子 古い机と新しい机 金属だけの机・椅子

長年愛用された椅子(写真1)

新しい机と古い机(写真2)

リサイクルを待つ机と椅子(写真3)

  ~ 夏休み ~  教室廊下の主がいなくなった夏休みの学校は、”シャンシャン”とせみの声だけが聞こえています。そんな学校のB棟1階の廊下では、長年生徒たちが愛用した古い机・椅子が役目を終えようとしています。天板の傷んだ机、座るとおしりが大変なことになってしまいそうな椅子(写真1)。2学期を前に、環境整備担当の職員らが机・椅子の入れ替えをおこないました。役目を終えた机・椅子は用務員さんの力により金属部分と燃える部分に分けられ、金属部分はリサイクルされましたリサイクルされる机・椅子

 あとは任せたぜ

 新年度を迎える3月、教室整備で教室のペンキ塗りと傷んだ机・椅子の入れ替えを行なっていたのだが、実はまだまだ年季の入った机・椅子が教室にはたくさんあった。そこで、今回は新品の机・椅子を約100セット委員会に調達していただいた。今回の机・椅子の入れ替え数は3月を大きく上回る。長年頑張ってきた机・椅子には傷みがひどい物もある。役目を終えた机・椅子はB棟1階に移動され、役目を終えた机とこれからの活躍を待つ机が、あたかも「お疲れさま」「あとは任せたぜ」とお話しているようだ(写真2)。生徒のみなさんこれからも大切に使ってね。

 今回の入れ替えは新旧の交換ともう1つ目的がある。九中では授業の中でペア学習やグループ学習に取り組んでいるのだが、その際困ったことがあった。机の高さがまちまちなため、机をあわせた時高さがあわずグループでの作業等がしづらかったのだ。今回の入れ替えにより机の高さの違いも減り、グループ学習がより一層効果的な活動となっていくことが期待される。

 エコを追求

 役目を終えた机・椅子はどうなるのか?エコを追求する九中では簡単に捨てることはしない。”捨てればゴミ、分ければ資源”。生徒会ではアルミ缶やペットボトル回収に取り組んでいる。今回は用務員さんが活躍。役目を終えた机・椅子を分解し金属をリサイクルした。まずは机。ご存じのように机は教科書を置いたり字を書いたりする部分は木材で、それ以外の部分は金属でできている。木材と金属は机の種類にもよるが、だいたい10個の木ねじで留められている。机1台につき木ねじ10個。100台では・・・用務員さんはもくもくと、すごい数の木ねじをはずしていく。次に椅子。木ねじは使われていない。絶対に外れないビスで木材部分(座るところと背もたれのところ)と金属部分が接続されている。これをはずしていくのは机とは比べものにならないくらい大変だ。百戦錬磨の用務員さんはどうすればうまくできるか試行錯誤を重ね100台の椅子の分解に成功!こうして仕分けられた机椅子はリサイクルされる時を校内の片隅で待っていた(写真3)。待っていた机・椅子を迎えに来てくれたのは普段見かけるゴミ収集車!「こんなところにこの量の机・椅子が入るのか?」用務員さんの心配をよそにゴミ収集車は机・椅子をぱくぱく、最後の仕上げは事務机。(上写真)。あっという間(約20分)に大量の机・椅子を飲み込んだ。回収業者の方に聞くと「100セットくらいなら余裕です!」何も言えずゴミ収集車に吸い込まれていく様を唖然として見つめる教頭と用務員さんであった。

 用務員さん 今回はたくさんの机・椅子の交換ができて良かったです。廃棄する机・椅子の解体作業で出た金属部品を運ぶのをハンドボール部の生徒さんが手伝ってくれて助かりました。机に様々な傷がついていました。もっと大切にしてもらえばより長い時間使用できると感じました。それと、机のサイズが3種類もあるのを今回知りました。

 

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