職場体験を前に 消防の仕事 火災現場

職場体験を前に(写真1)

 消防の仕事は(写真2)

 実際の火災現場(写真3)

~キャリア教育~  10月30日(水)から2年生のキャリア教育の柱というべく”職場体験”が始まります。2年生の皆さん、職場体験を迎えるにあたっての心の準備はできているでしょうか。はたらくってどういうこと?その疑問に答えるべく、8日(火)の6時間目、新千里消防署の田中さんにお越しいただきました。自分の中学生活を振り返りながら「消防の仕事」「仕事をするとは」を中心にお話をしていただきました(下写真)。新千里消防署の方からお話

 公衆電話と職場体験  

 九中には公衆電話がある。1992年から事務室前に地味に緑色の電話が座っている。10年ほど前からケータイの普及にともないあまり利用されなくなったが、年に1回ゴールデン週間が訪れる。そう、2年生のCUL(職場体験学習)である。2年生が、打ち合わせのために各事業所に電話をかけてくれ行列ができるのだ。代表者が事業所に電話をかけた。職場体験電話中!!静かに!!のボードを持った担当の先生が心配そうに見守る(写真1)。生徒が、受話器を持った。冊子を見ながら間違えないようボタンを押す。緊張のあまり「失礼スマッシュ」とは言わない。大丈夫だ。本番はしっかりと事業所に「やる気」を打ち込もう。2年生は公衆電話の向こうと会話のキャッチボールを続け約束の時間をとりつけた。8日、職場体験に向かう前に、2年生は職業講話に耳を傾けた。

 職場体験と職業講話 消防の仕事 仕事をするとは 

 職業講話は、「消防の仕事」である。消防署の田中さんが少し緊張気味に登場された。消防の仕事(写真2)について話が進む。・・・出動のないときはどうしているのか?何もしないわけではない。今回のような講演会や講習会、体力向上のための訓練、パトロール等々様々である。消防局にはトレーニング施設まである。豊中市の救急車の出動回数は?なんと20分に1度だって。大雨による洪水に備えゴムボートも配備、潜水訓練もある。仕事に対する熱意が伝わり生徒たちは引き込まれていく。実際の現場での活動の様子も紹介していただいた。激しく燃える民家、炎に負けず消火活動を進める消防隊員の方々(写真3)がいた。活動場所は豊中市だけではない。

 近年では、熊本の地震や広島での豪雨の際にも豊中市消防局から応援に向かった。自分の仕事に誇りを持ち熱く語られる姿から、生徒たちは何かを感じとったに違いない。この仕事を選んだのは、「サッカーをしていて、体力や精神力が鍛えられた。それを活かし、誰かの助けになることがしたい。」と思ったから。仕事をする上で大切なことは「報・連・相。みんな知っているよね?」生徒は・・・・?アドバイスが続く。

 「中学生にはまだいろんな可能性があって、今、抱いている夢とは違った夢が見つかるかもしれない。その時に夢をあきらめなくてはいけないような後悔はして欲しくない。若いうちに身についていない習慣を大人になってから身につけるのは大変。だから今、勉強とかクラブで努力しているのになかなか結果につながらないと悩んでいても、継続していたら何か違う形であってもその努力が活きてくるときが必ずある。学校はすごく狭い社会みたいなものだ。いろんな人がいて、いろんな考えがあり、気の合う人合わない人もいる。その中でどううまくコミュニケーションをとっていくか。コミュニケーションをとるのが上手な人は仕事がしやすくなると思う。」お話の中に中学生活を送る上での貴重なヒントがどんどんと飛び出してくる。最後に「いま一緒に学校に通っている仲間を大切にしてほしい。数年後社会に出たとき同じ中学校出身ってだけで安心感を感じる。広い社会に出たら味方に会えたって思える。そういう仲間を大切に残りの中学生活を過ごしてください。」職場体験に向けてだけではなく、今の学校生活をどう過ごせばいいのかまでお話しいただいた。あとは体験するのみ!

CUL 10月30日~ 経験が 未来につなぐ この仕事