せん定はさみ 

黒松せん定 

黒松せん定後 

黒松:剪定道具(写真1) 黒松:剪定中(写真2)

黒松:剪定後スッキリし”松”(写真3)

  九中いたるところ体育大会あり・・ 第50回体育大会の準備は着々と進んでいますが、九中に生える黒松さんにとっても待望の日がやってきました。散髪です。PTA施設委員会が豊中シルバー人材センターの植木屋さんにお願いし、今日から3日間かけて松の剪定(せんてい)をおこないます。抜けるような秋空の中職人さんたち6名が来られ、朝早くからせん定をしてくださいました。さすがに専門家の方は違います。大ばさみ、きばさみを匠(たくみ)が巧みに操り、築山を中心に校内にある松が目にも鮮やかにせん定されていきます。これでさわやかに体育大会を迎えられます。黒松せん定

 シッカリ シルバーさん「匠」

 シルバー人材センターとは、自主・自立・共働・共助の理念にたって、全国自治体ごとに設立された公益法人である。高齢社会を迎えた今日、定年退職後等においても社会参加や健康維持、生きがいの充実のため仕事を希望する高齢者のため、地域社会との連携・協力により、こうした高年齢者を会員とし、その知識・経験・能力を生かし・・・、会員の経験・技能に応じた仕事の提供調整を行う機関である(豊中市シルバー人材センターHPより)。 

 そこで、植木職人さんの技能を持たれるシルバーさんの方にお願いし、黒松さんのせん定に来ていただいたのだった。シッカリ・シルバーさん、「匠」の出番です。

 スッキリ 九中松原さん「美」 

 日本3大松原といえば、一般的には、静岡県の三保の松原、福井県の気比の松原、佐賀県の虹の松原の3つを指す。4番目といえば・・豊中市立第九中学校通用門入った両脇にある九中松原だろう、と一部の九中関係者は思う。だが、九中松原は、長い間、散髪をしていなかった。これでは、せっかくの景観がもったいない。それに体育大会には多くの方が来られる。爽快で親しみやすい松となって体育大会に備えたいと思うのが黒松さんの自然の流れだった。そこで専門家の出番だ。シルバーさんに、黒松のせん定をお願いした。ブルーのヘルメットがトレードマークのシルバーさん6名が斜度30度に立つ松原に挑む(写真左上)。斜面に脚立を立てるのは難しいのだが、シルバーさん達は安全を意識して臆することなく松に脚立を立てかけた。するすると脚立を登りせん定ばさみを持ってしゃきしゃきと切り始める。達人は道具を使い分けた(写真1)。ある時は松専用ばさみを使い、今後の可能性のある小さな芽をななめに残し後はばっさり!いく。ここを素人がすると"ザンギリ松"となってしまうから要注意だ。熱中症予防に水分補給もかかさない。

 ”※ザンギリ頭を叩いてみれば文明開化の音がする”が、散切り松を叩いても”痛い”だけ 文明開化の音はしない。専門家は枝を見事にすかしていく(写真2)。絡んでいる枝を間引いていく。みるみるうちにすっきり感がひろがる(写真3)。黒松さんはひさしぶりにせん定され、にっこり笑顔。笑う”松”には福来る。赤とんぼも来たる。体育大会に向け”イイ枝振りだわ”を見せてくれそうだ。保護者のみなさま、地域のみなさま、第50回体育大会に通用門からお越しの際は、ぜひ九中松原の「美」をご覧いただけたらと思います。 ザンギリ頭 明治初期に流行った。ちょん髷を切り落とした髪型でこの頭をした人は近代化の潮流に乗った先進的な人だとされた。

 代表者「せん定後、きれいになったねと感謝されるのが嬉しいですね。体を動かすことは健康にもいいですし、年をとってからでも世の中の役に立つことは生きがいにつながります。」

映える松 グランドも待つ 赤とんぼ