ちょっと質問? キャッチボール 迷った時は?

味方:LINE WOMAN(写真1)

相手:キャッチボール(写真2) 

相談:迷った時は?(写真3)

 本校では、新入生が入学したらすぐに1年生SNS講習会を実施し、SNSの「落とし穴」にはまらないよう安心・安全に努めています。何故かというと、事あるごとに生徒指導の先生等からSNSの危険性についてお話をしてきたのですが、トラブルの種は尽きません。そこで、コミュニケーションアプリの本丸”LINE”株式会社の先生にお越しいただき、入学早々の10日、体育館でLINEを使う時のリスクを体感しました(下写真)。1年生SNS講習会

 LINEは楽しいツール?

 無料通信アプリ。世の中のスマートフォンを持っている人にはよく知られたLINE。災害に強い。便利な面も多く存在する。スタンプ機能、グループチャット機能、タイムライン機能。24時間以内なら取り消し機能までついた。進化するLINEは、ラインペイでのキャッシュレス化もすすめている。便利はどこまでも進むがどこかで使い方を間違えてしまうと、大変な問題になってしまう。”便利は脳を退化させ不便は脳を進化させる。” また、便利は増えれば増えるほど危険性は高まる。危険は生徒に近づく。ここは、不便を感じて、危険を遠ざけよう。

 近年小学生同士でもSNSのトラブルが起こっている現状を知った生徒指導担当者は、年度初めに動いた。全国津々浦々20の小学校から集まった新入生において、新たな人間関係を作っていく上でもSNSトラブルは十分考えられるからだ。SNS講習会を通して、生徒がトラブルを避けスマートフォン等の正しい使い方を学ぶとともに、保護者にも注意喚起を促したい。約60名の保護者にもご参加いただいた。

 LINEは危険なツール? 楽しいコミュニケーションを考えよう ”LINE”株式会社からお越しいただいたのは、LINEオフィシャルインストラクター、LINEWOMAN村上先生である。ワンダーウーマンは正義の味方だが村上先生は新入生の味方である(写真1)。大人でも夢中になるLINE、子どもが興味を持たないわけがないもの。ということで講習会は始まった。

 先生「LINEを使ったことある人、手をあげて。」あがる。あがる。あがるのは凧や人前だけではなかった。8割の生徒の手があがった。少し前まで小学生にLINEは十分浸透している。後生畏(こうせいおそ)るべし。導入で、先生「コミュニケーションはよく【   】と言われます。何でしょう。」と問うた。1年生はすぐに反応した。あちこちで手があがる。生徒「キャッチボール」。先生が欲しい答えを投げ返した。新入生畏るべし。先生「素敵な答えをありがとう。」2人の生徒が前に立ち、実際にキャッチボールを開始した(写真2)。上手い。先生「では、あなたの80年後は何歳?」生徒「えーっと92歳。」先生「92歳のおじいちゃんだと思ってキャッチボールをしてみて。」下手っ。腰が曲がり上手く投げられない。おじいちゃんだと思って優しく投げ返す・・・。会場の雰囲気が優しくほぐれたところで、核心に迫る。ここからは、自分だったらどうするか?自分の事として考えていく。正解のない授業だ。質問:自分が言われて「嫌」と感じるのはどれ?1「まじめだね。」、・・・5「マイペースだね。」1年生は、「マイペースだね。」に多くの手が上がった。マイペースと言われるのは嫌なのか。自分の感覚を押しつけるとトラブルの種が生まれ、もつれると炎上するのがSNSだ。質問は続く。それぞれに手があがる。300人に聞けば300とおりの感じ方がある、を知った。・・・最後に先生「迷った時に誰かに相談しているかな?(写真3)」ここは危険を回避する重要なターニングポイントだ。リアルに相談できる友達、お家の人、先生がいればSNSトラブルは避けられる。危険は遠のく。今日の講習会でLINEを使う時のリスクを体感したはずだ。 

初スマホ つながるLINE リスク知る ~LINE教育の充実~