ゲリラ豪雨

机の下に避難 

枕元に 

9/4 ゲリラ豪雨到来!(写真1) 

9/5 地震到来 落下物注意!(写真2)

枕元には・・・(写真3)

  備えあっても憂いを忘れない。  9月1日は”防災”の日です。南海トラフ巨大地震を想定した「大阪880万人訓練」が本日5日、大阪府内全域で行われました。大阪880万人訓練は今年で7回目を迎え、九中においても、訓練の様子を豊中市消防署の方に見ていただき防災教室を開催しました(下写真)。防災教室

 ゲリラ豪雨 

 880万人訓練の前日、昨日の夕刻、豊中市立第九中学校上空は不穏な動きに包まれていた。どうも雲行きが怪しい。といっても訓練がどうのこうのというのではなかった。”雲行き”は分厚い黒い雲となり、暗いなぁ・・と思ったら、九中集中豪雨、ゲリラ豪雨がやってきたのだ。ゲリラ豪雨とは、正式な気象用語ではない。もう突発的で天気予報による正確な予測が困難な局地的大雨のことをさす。傘をさすまもなくびしょ濡れになった人も多かっただろう。

 みるみるうちに運動場は一面茶色の海と化していた。雨水をたっぷり吸い込んだ運動場は排水が追いつかず、生徒玄関前も増水していた。「校長先生!大変です!下足箱まで水が入りこんでます!」昨年、7月9日にも同じような状況がおこった。経験は生きる。生徒指導担当者「先生方!応援お願いします。」教職員の動きは機敏だ。生徒玄関に我もと向かった。土嚢を積もう。「物置から、土嚢(どのう)をあるだけ持ってきて!」土嚢が運び込まれ積み上げた(写真1)。土嚢を積みあげて濁流の流れを変え、なんとか浸水を回避した。昨年の経験が生きた。止まない雨はない 明けない夜はない。

 防災教室 880万人訓練メール

 経験が生きたといえば、南海トラフ巨大地震を想定した「880万人訓練」である。毎年おこなうことで、その時に備える。11時過ぎ府内にいる人の携帯電話に一斉に緊急メールが届いた。もちろん九中にも届いた。11:03、jiりりりっrin 非常ベルが鳴り響く。担任の指示で、3年4組の生徒達は机の下に一斉に避難した(写真2)。担任「 身体が入りきらない人はとにかく頭を隠して」。避難後、生徒A「警報が鳴るとわかっていても驚いた。足がつっかえて机の下に入らなかったが、頭だけは守ろうとした」B「揺れが収まった後早く逃げれるかが大切だと思う。先生がいない時でも自主的に避難できればいい」。全校生徒は体育館に避難後、新千里消防署の方から防災教室を開催していただいた(左上写真)。

 880万人訓練の目的は”命を守る。身の安全を守る”ことにある。今回の訓練は、南海トラフ巨大地震を想定している。発生確率60~70%といわれているが、いつ起きてもおかしくない。起きた場合九中付近は“震度6強”が予想されるそうだ。(震度6強:這わないと歩くことができない。とばされることもある。固定していない家具のほとんどは移動し、倒れる。)

 消防署職員「すぐできる備えがあります。枕元に、めがね、くつ、懐中電灯、携帯電話(写真3)・・阪神大震災の教訓です。南海トラフ巨大地震は30年以内に起こるといわれています。“今起こるかも”しれません。九中は地域の避難場所です。授業中に東日本大震災に襲われた岩手県大槌町の高校では、生徒が何かできないかと考え行動しました。断水のためトイレが使えないので、プールから水を運んだのです。九中のみなさんもいざ、というときに何ができるか考えてみてください。」

 どこにある 土のう積み上げ 危機回避