豊中市消防局  胸骨圧迫  AED 操作法

救命力世界一宣言豊中市(写真1)

救急車がくるまで胸骨圧迫(写真2)

AEDの使い方(写真3)

 「救命力世界一宣言(写真1)」の豊中消防署救命隊の方に7日、10日と来ていただき、3年生で安心・安全 救命講習(下写真 )」を実施しました。人が倒れているのを発見し、消防署に連絡して救急車が到着するまでの時間は、全国平均9分です。人間の脳に血流がいかなくなると3.4分で徐々に壊れてしまいます。もし、あなたの近くで人が倒れたら119番です!その後は?救急車が来るまでの短くとも長い時間・・・9分をいかに過ごすか!その空白の時間を埋めるのが、救命処置です。救命講習2019 

 救命!自分の安全を確保して。

 5月7日(火)5限、救急隊の方が説明を始められた。「年間7万人の心臓が止まっています。・・・いつ自分のそばで遭遇するかわかりません。」あなたしかいない。そうなったら、その人の命を救うのは、あなたの行動にかかってくる。心臓が動かないと脳に血流が行かず壊れていく。脳は一度壊れてしまうと元に戻らない。倒れた時の対応で、その人の命を救い後遺症を減らすことができるのだ。

 隊員の方「ただし、自分の安全を確保してから。昨年あった地震や台風の時であれば、たとえ人が倒れていたとしても近づかない。自分の身の安全を確保してから救命をおこなってください。」

 人が倒れていたとする。心臓が止まっていると想定して近づく。その方がいざと言うときにパニックにならないからだ。意識がない。意識がなければ次にすることは、救急車を呼ぶこと。誰か!誰か!誰かでは誰もやって来ない。「そこのあなた!あなたです。あなた救急車を呼んでくださ~い。赤い服の人です!そこの黒い服の人!AEDをお願いします!」心臓が動いてなければ即、「胸骨圧迫」である。心臓の位置を確かめる。腕を地面に垂直に、肘をのばし約5センチくらい体を押す。1分間に100回~120回のリズムで押す。最初は30回だ。いきなりダメ出しが入った。バラバラだ。もう一回やろう。3年生はひたすら心肺蘇生トレーニングボックスの心臓を押す(写真2)。救急隊員が到着するまでがんばれ!・・・

 隊員の方「120回もやれば心肺蘇生の質が落ちてきます。リズムもずれてきます。そんな時はどうするか?交代してください。救命隊でも120回で交代します。息を吹き返すか、救急車が到着するまでおこなってください。では、みなさんAEDはどこにあるか知っていますか?」

 救命!AED!心臓の働きを戻して。

 九中のAEDはもちろん体育館の入り口にある。では、AEDとはどのような働きをするものなのか?「二択です。必ずどちらかに手を挙げてください。1.止まっている心臓を動かすためのもの。2.動いている心臓を止めるためのもの。さぁ、どっちだ。」手が挙がった。圧倒的に2が多い。保健体育の先生が胸をなでおろす(昨年、保健の授業で教えた)。AEDとは、心臓の動きを自動的に解析し、必要に応じて電気的なショック(除細動)を与え、心臓の働きを戻すことを試みる医療機器である。使い方は、電源を入れ、電極パッドを胸に貼り付けると心電図を解析し、電気ショックが必要かどうか調べる。電気ショックが必要と解析した場合は、指示に従ってスイッチを押すと、機械が自動的に電気ショック(除細動)を行う。

 救急隊の方が”人形”を相手にお手本を示した。”人形”にパッドを貼った(写真3)。自動音声。・ーコネクタを接続してくださいー ・ー解析中ー ・ーショックが必要ですー 心臓がけいれんしている状態であると機械が判断したのだ。すぐに、ボタンを押す!・ー離れてくださいー 周囲を確認し離れてボタンを押す。で、再び、胸骨圧迫をおこなう。この”人形”は助かった、と信じたい。

胸を押し1.2.3息吹き返し