クリーンアップ号後ろ姿

クリーンアップ出発

 クリーンアップ中盤

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つわものどものゴミのあと

 令和2年(2020年)から始まる大学入学共通テストを巡り、英語の民間試験活用が白紙に戻されたのに続き、国語と数学の記述式問題についてもその行く末が気になるところと、報道されています。さて、11月9日土曜日に実施した第18回「クリーンアップ大作戦」は報道こそされませんでしたが、その成功の可否は気になるところでした。晴天に恵まれ校区4小学校において、老若男女約1000名の方々が、「ONE TEAM(=ワンチーム)」とまとまり、ゴミを白紙に戻し一斉清掃を達成しました。クリーンアップ終了

  つわものどもがゴミのあと 

 時間だ。あちらの小学校区では地域の方の声で整列し、クリーンアップの意義をお話された。代表の方から今年の大作戦ポイントはここだ!の説明の後、コースに別れて出発した。校区のアップダウンの坂をものともせず、強者(つわもの)どもがゴミをたくさん集めた。九中生の参加者も多い。結構な戦力と期待されている。小学生や地域の方と一緒にゴミ拾いだ。

 九中生は頭と手を使い地域に貢献する(下写真左)。溝や茂みに当たりをつけてゴミを探した。”当たり”がいたるところにある。ペットボトルは少なく、思ったより吸い殻がめだった。”探偵はバーにいる”が、吸い殻は隠れた場所にいた。お菓子袋やアルミ缶、吸い殻やストローなどを発見しどんどん拾っていく(下写真中)。ある校区ではやけどはしないが・・・落ち葉には手を焼いた。

 落ち葉は拾ってもきりがない。だが、ゴミを拾ってきれいにするのは、実は自分たちのためでもあるのだ。ゴミがある町は落ち着かない。不審者も招きやすい。拾うことで”護美”、美しさを護る。目の前のゴミは自分たちの心でもある。拾うことで心も校区もきれいになっていく。清掃後、見える場所には落ち葉もゴミも見当たらない。ゴミは集積場所に運ばれゴミ袋の山ができていた(下写真右)。可燃ゴミが38袋で、(落ち葉・ペットボトル・たばこの吸い殻)3点セットが多く収納されていた。不燃ゴミは2袋。定番はやはり空き缶である。「夏草や兵どもが夢の跡」が頭に浮かぶ。この句は松尾芭蕉が旅した奥の細道の終点、たぶん平泉(奥州藤原氏が繁栄を築いた地)で 詠んだ句である。夏草が深くおい茂るこの場所は、むかし、武士たちがいさましくも、はかない栄光を夢見た戦場あとである・・・、今、このゴミ集積場所は、むかしも今も、クリーンアップに参加したつわものが、ゴミのない街を夢見たあとであった。清掃後、夢はかなう。一陣の風が校区を吹き抜けた。

 生徒指導担当者「ボランティアとは気持ちの良いものです。試合等で参加出来なかった人もいましたが、卒業生を含め多くの九中生が参加してくれました。これからも周りの人が良いと思うような行動を期待します。」

第19回クリーンアップでお会いしましょう。事務局