学校薬剤師のお仕事 喫煙防止 クイズ

学校薬剤師って?(写真1)

 今日の授業のポイント(写真2)

油断禁物!空気清浄器(写真3)

 7月10日水曜日の1限目、朝から太陽が照りつけていましたが、体育館の中はさわやかな風が吹き込み快適です。そんな中、学校薬剤師の奥井先生が昨日に続いての登場です(下写真)。1年生は「なぜタバコを吸うといけないのだろうか」をテーマにお話をしていただきました。奥井先生といえば、「心と体」を守る専門家です。前日は3年生に対して「薬物防止教室」をしていただいたのですが、専門家の方のお話はいつ聞いても「干天の慈雨っているときにさしのべられる救いの手)」です。ありがとうございました。

 学校薬剤師のお仕事

 たばこについて考える前に先生は、自己紹介(写真1)をされた。「学校薬剤師」って何をしているのか?購買部ではお薬は売っていないし・・・なのに学校薬剤師とはこれいかに? 学校薬剤師は、①学校環境衛生検査をし、②薬教育や③「心と体」を守るお話をする。つまり、みんなが健康に学校生活を送れるように活躍されているのだ。

 たとえば、夏といえばプール。プールの水は一見きれいに見えるが本当に大丈夫なのか?先週、奥井先生はプールの水が清潔に保たれているか検査を実施していただいた。結果は「問題ありません。安心してプールを使ってください。」プールの水の安全が確保された。このように生徒の皆さんが、安心・安全に学校生活が送れるように様々な検査や、講演会を行っていただいているのが学校薬剤師さんなのである。

  たばこはなぜいけないのか? ~からだに害を与える物質が200種類

 今日の授業のポイント(写真2)は、①「たばこ」ってなんだろう ②たばこの色々なお話 ③現在のたばこについて である。たばこの煙の中には、病気と関係のある『たばこ』の3大成分、ニコチン、タール、一酸化炭素以外にも、からだに害を与える物質が200種類含まれている。10代の脳は未完成なので、たばこの影響を受けやすい。また、吸い始めた年齢が若いほど、肺がんで亡くなりやすいという調査結果もある。たばこは、麻薬そっくりな性質を持っているニコチンの影響で、たった一回吸っただけで、たばこに依存してしまう危険がある。空気清浄器があるから大丈夫(写真3)? そんなことはない。油断禁物、大丈夫じゃない。

 1歳6か月からたばこを吸い始め、たばこ依存になってしまったインドネシアの赤ちゃんの写真は、いつ見ても衝撃的であった。現在の日本では未成年者喫煙禁止法で、20歳未満の人の喫煙は禁止!喫煙を止めなかった親や、たばこを売ったお店の人には罰金だ。たばこを吸ったことがある人は、「好奇心」や「なんとなく」、「友達にすすめられて」などのきっかけが多いが、ダメなものはダメ!!と断る勇気を持たねばならない。 
 電子タバコ・・・たばこは主流煙より副流煙のほうがたくさんの有害物質が含まれている。電子タバコは葉巻たばこに比べると、火を使用しないため、一酸化炭素及びタールの発生は減少するが、発がん性、呼吸器系などの健康リスクについては、調査研究中で明確な結果はまだでていない。今後10年以上のデータ解析により判明するが、君子(くんし)危うきに近寄らない。九中生は電子タバコに近づかない。

 保健の先生から  「3年生は薬物乱用防止、1年生は未成年喫煙防止について勉強しました。たばこは、「ゲートウェイドラッグ(薬物乱用の入り口)」と言われています。安易な気持ちやその場の雰囲気に流されて、未成年でありながら、たばこに手を出すことは絶対にダメです。たばこであっても、違法薬物であっても、ダメなものはダメ。絶対に手を出さないようにしてください。今はインターネットで様々なものを購入することができます。たばこや違法薬物に自ら近づかないよう、インターネットの使い方にも注意してください。」

マジ煙 ニコチンタール まじっタール