進路研修

生徒指導研修 

 生徒指導研修

午前研修:進路指導研修(写真1)

午後研修:生徒指導研修(写真2)

午後研修:生徒指導研修(写真3)

 夏休みは教職員の研修の場でもあります。九中においては、夏休みに入った22日に外部から講師をお招きし3つの研修を持ちました。午前の部は、学習指導研修「”主体的・対話的で深い学び”とこれからの学び(豊中十五中:安部先生)」と「通信制高校のしくみ(ECC高等学校:小原先生)」について理解を深めました。午後の研修では、生徒指導研修「いじめ対応について(豊中市教育委員会:込山先生)」改めて、いじめ対応についての共通認識を持ちました。学習指導研修

 午前の研修:学習指導研修  新学習指導要領について~

 これからは実社会のあらゆる事業や情報が、データ化・ネットワークを通じて自由にやりとり可能な世の中になっていく。これまで実現不可能だと思われていた社会の実現が可能になっていく。それに伴い、産業構造や就業構造が劇的に変わる・・・。2011年に小学生になった子どもの67%は、将来、現在存在していない職業に就くと予想される(キャッシー・デビッドソン教授)。学習指導要領改訂の背景にはそういった社会構造の変化があるんですよ、で先生のお話は始まった。これからの子ども達は、正解のない問いに満ちた世界(東大 上野総長)のなかで、いかに「生きる力」をつけていくかを考えていかなければならない。その理念を、新学習指導要領では、「育成を目指す資質・能力」の3つの柱として示した。①どのように社会と関わり、よりよい人生を送るか ②何を理解して何ができるか ③理解していること できることをどう使うか・・・、そして、主体的・対話的で深い学びの授業をつくりあげていくヒントを、先生からたくさんいただいた(左上写真)。

 通信制高校のしくみについて理解する~ 選択肢のひとつとして、通信制を選ぶ生徒がいる。学校に通わない(通う日もある)時間を自分の夢を追うためにあてる・・・その割合は年々増え約18万人の生徒が在籍し、高校生13人に1人が定時・通信制に通っているのだ。そこで、先生からは、通信高校の現状、全日制課程との一般的な違い、通信高校における単位取得、卒業のしくみについて詳しく教えていただいた(写真1)。 

 午後の研修:生徒指導研修

 いじめ対応について~ 豊中市教育委員会の先生よりお話をいただいた(写真2)。先生は、生徒指導関係のスペシャリストである。「学校におけるいじめ対応について」”いじめ”事案を軽く考えていないか?重篤な事態に発展する芽はないのか?教師にとっていじめ対応は人口に膾炙しているが、よりていねいな対応が求められている。

 学校に求められるいじめ対応の基本的視点、いじめの定義と正確な認知、・・学校における「いじめの防止」「早期発見」、「いじめに対する措置」のポイントなど具体例を交えた話に、メモをとる。いじめ認知の基本的な視点とは、個々の行為が「いじめ」に当たるか否かの判断は、表面的・形式的にすることなく、いじめられた児童生徒の立場に立つことが必要である。小中学生への6年間のいじめの追跡調査(国立教育政策研究所)によれば、「仲間はずれ、無視、陰口」された経験がある、した経験があるはともに「9割」を数えた(写真3)。つまり、いじめは「どこにでもある」という事実認識を持つ必要があり、いじめは「見ようとしなければ見えない」現象なのだ。優位-劣位の固定された関係ではなく、「影響を与え合う関係」にあれば 「被害・加害の流動性」は常におこりうる。嫌なおもいをすれば、いじめととらえる。

 先生のお話にペンを走らせマーカーをひく。音はならない。先生たちの静かなうなずきがA西教室にひろがった。

To you明けに 生徒輝く 学び研修