丹波篠山 到着  作品製作中  有馬富士

 丹波篠山:到着(写真1)

丹波篠山:陶芸中(写真2)

有馬富士:休養ゾーン (写真3)

 11月2日、3年生はハンドコートに集合し秋の校外学習に向かいました。行き先は「丹波篠山」です。校外学習とは、実地で見学や体験などをおこなうことを目的として、外部施設等に出かけて学習すること・・・で、今回の校外学習の目的は美術学習の一環として、「陶芸体験&昼食&のびのびTIME有馬富士」を画したのです。ろくろ 制作中

 創造的な精神 陶芸

 美術だ。ふだんの学校の授業では人数も多く陶芸を教材として取り上げるのは難しい。そこで、3年生は秋深まる丹波篠山、日本六古窯(ろっこよう)の一つとして数えられる丹波立杭焼の里へ向かった。もちろん目的は陶芸体験である。学習指導要領によると「美術科は文化に関する学習において中核をなす教科の一つである。・・・その国や時代に生きた人々の美意識や創造的な精神などを直接感じ取ることができる。それらを踏まえて現代の美術や文化をとらえる」とある。3年生は「美意識や創造的な精神」を学ぶため陶芸教室「やまの」さんへ針路をとる。

 陶芸教室「やまの」さん

 校外学習のバスは九時に九中を出発。道はすいすい、水曜日じゃない木曜日だがすいている。ONタイムで窯元の「やまの」さんに到着した(写真1)。「やまの」さんは、約三百名あまりの九中3年生もラクラク収容できるほど大きな教室なのだ。今回は抹茶茶碗が出来る量の粘土を使って作品をつくる。何をつくってもいい。ろくろに挑戦。まずは教室の師匠が、電動ろくろでお手本のデーモンこぐ・・いや、デモンストレーション。

 なるほど。こんもりとした粘土の塊がろくろ台でスルスルと回った。ものの数秒で筒状に引き上げられあっという間に湯のみが完成した。師匠の流れるような手さばきで粘土の塊(かたまり)はまるで生き物のようだ。伸びたり縮んだりの光景におっーとどよめく。これぞ創造的な精神の極み、変幻自在を繰り返す。土は人の心を解放させてくれる。

 説明を聞いた後はやる気持ちを押さえ「さて何を作ろうか?」テンションは急上昇!皆が一斉に手回しろくろに向かう(写真2)。まるで千手観音のようだ(写真上)。粘土をつかむ「先生!袖に粘土付きそうや。袖口折り返して。」・・・「いいよ」とまくってあげる。あちらでは「うわぁ、形が崩壊するぅ」という声が飛び込んできた。SOSの声の方に向う師匠。「水は付け過ぎたらあかん。」崩壊した形をさっと元に戻してくれる。ありがとうスーパーマン(師匠)!こうして人々は作品を次々に完成させた。乾燥させ窯で焼き各自が選んだ白・黒・灰がけの3種類の焼き物に仕上がり手元に届く。1ヶ月半待て。

 その後3年生は有馬富士公園に向かい大芝生広場でお昼ご飯を食べた。秋晴れのポカポカ日差しが差し込む。芝生には、いたるところで蛙がゲコゲコ(泣・無・鳴)く。昼食後は、クラスごとにのんびりしたり、遊んだり、鬼ごっこで汗だくになったり。保育所の子ども達が駆け寄ってきたり。のびのびTIMEを過ごした(写真3)。さぁ、これから自分の進路へ針路をとる。

 美術科教諭「お茶碗やマグカップ、カレーのルーを入れるランプ?などおもいおもいの作品を仕上げてくれました。世界に一つしかない作品です。いい気分転換にもなったかなと思います。」

 陶芸の 美意識知る 三年生