パテを削る  ニス塗り  完成 再生した机!!

 天板修理:パテを削る(写真1)

天板修理:ニスを塗る(写真2)

天板修理:ニス二度塗り (写真3)

 ~職場体験に行きました~  10月31日からの3日間は、「職場体験学習(CUL)」です。CULとは、働く人々と接したり、社会において働くことの大切さ、さまざまな仕事を通して社会の成り立ちを理解する大切な学習活動です。「働く」とは人が動くこと。2年生は九中を飛び出し校区内外のあちらこちらでしっかりと動いてくれました。しかし職場が定休日や休館日の時もございます。そんな場合は・・・こちらです。職場体験

 学校用務員さんの体験

 学校用務員さんのお仕事は(滝・他器・多岐)に渡る。校内清掃はむろん、ゴミ置き場の整理、ゴミ出し、花壇や樹木の剪定・散水、校舎設備の簡単な修理、リサイクルの推進など学校の環境維持にはなくてはならない存在である。今回、2年生が体験したのはまず用務員さん視点からの清掃であった。先日体育館前に林立する「カイヅカイブキ」を近隣学校の用務員さんたちのお力を借り剪定をおこなった。剪定した大量の「カイヅカイブキ」の枝は機械で粉砕しチップにする。枝をチップにすることで、ゴミとして処分するのではなく肥料として再利用できる。2年生はこの大量のチップを一輪車で運搬する仕事に従事したのだった。

 徒A「一番やりがいを感じた仕事はチップの片付けです。チップを肥料にしているのにびっくりしました。腰が痛くてしんどかったですが、そんな作業を用務員さんは頑張ってやってくださっていることにとても感動しました。」

 学習室「机」のひとりごと

 俺達「机」は頑丈なのが取り柄だ。もう相当長い年月九中生のために貢献したと自負もしている。しかし月日は百代の過客なり・・いつしか足の接続部分が外れ曲がる者がでてきた。時とともに足が弱り立てなくなるのは机も同じ。寄る年なみには勝てない。そんな仲間達は引退し卒業した数だけ新しい「机」が入学してくる。だが仲間の中には足はしっかりしているが、腰(天板)の治療さえ受ければ復活する友達がいた。学習室にいる仲間がそうだ。ここの「机」は天板にちょっとした落書きやら彫った跡があり穴が開いている者が多い。老いにより角が削れた友もいる。学習室は普通教室に比べ利用頻度が少ないので、彼らはここで働くようになった。使えるけど、削られた机や空いた穴は戻らない。覆水盆に返らず。

 俺達は健康を取り戻す。治療してくれるのは、”工房九中”の用務員さんとお弟子さん(2年生)たちだ。攻防が始まる。最初に穴や削られている部分に《パテ》が埋め込まれた。はみ出した部分はサンドペーパー180番(番号が小さいほど粗い)で荒療治をする。ドレッサーに180番をセットしはみ出たパテを削っていくのだ(写真1)。ゴシゴシ、またゴシゴシ、あー気持ちいい。凸凹があると摩擦が大きい。ひっかかり感が無くなるなるまで磨いて欲しい。サンドペーパー320番も使いなめらかになったところで、「仕上げはニス塗りです」。ニスは乾いたらもう安心の家具用 ”水性ウレタンニス”を使用、用務員さんがポイントを説明してくれた。俺たちは安心して身をまかす(写真2)。 2年生が刷毛を持ち丁寧に塗ってくれ、二度塗りし時間をおいて安静にしているとピカピカに艶が出た(写真3)。ふー。よみがえった。ありがとう、用務員さんとお弟子(2年生)さんたち。俺達「机」はまだまだ現役で頑張れます。

  傷つ板 削られ塗られ よみがえれ