「うえきばち」

 意外に知らない?

意外に知らなかった。 

絵本は伝える力いっぱい(写真1)

意外と知らない!?(写真2)

意外と知った(写真3)

 今週、1年生は各クラスで「おはなしを聴く会(下写真)」を持ちました。場所は図書館、今日は1年生2クラスがお話の世界に誘われました。お話をしてくださったのは「野畑おはなしの会」本読みの名人のみなさん方です。お話の世界

 ろうそくお話の会 

 じっと見つめあう・・・。恋人同士は目が合うと離れない。本能なのだ、本能寺の変でも秀吉は明智光秀の動きに目が離せなかった。秀吉は光秀が好きだったのかもしれない。本もまた同じ。好きな本に出会って文字をみつめたい。 

 野畑おはなしの会「このお部屋にろうそくが灯った瞬間からお話の世界に入ります。」ろうそくが灯る。ろうそくのお話の世界では、匠の人達は本を持たない(左上写真)。見ない。内容が頭の中にすべて入っている・・・恐るべし記憶力。後生畏るべし。後生畏るべしとは「自分よりも若いもんは、努力によって将来どれだけの人物になるかわからんから、見くびってはいけないぞ」という意味であるが、ここでは”先生(さきに生きている人)畏るべし”、であった。日本の民話「ふしぎなたいこ」「ふるやのもり」モンゴルの民話「石になりたかった狩人」・・・生徒たちは、話し手の声が頭の中にすーっと入りストーリーを追いかけていく。最後に、タイトルを言って「お・し・ま・い」。次に絵本が登場した。「うえきばちです(写真1)」絵本からじっと目が離れない中、心地よい気持ちとなった。名人「お話の世界がひろがりましたか?このろうそくを消すときに願い事をすると叶うといいます、みなさんがこの夏素敵な本と出会えますように・・・では、みんなで!」1,2,3でふぅーと吹く!消えそうで消えない。もう一度ふぅーと吹く!まだ消えない。パワーが足りない。3回目のふぅーでようやく消えた。この夏きっと素敵な本に出会えるだろう。

 「意外と知らない」をテーマに 

 司書の先生の登場だ。1年生が司書の先生をじっと見つめる。本能なのか?司書の先生の願いは、いろんな種類の本に生徒が触れてほしい!である。そこで、今回は「意外と知らない(写真2)」をテーマにブックトークがおこなわれた。 

 司書の先生「1年生の人はいっぱい物語の本を読んでくれるよね。でも、それ以外にも図書館にはいっぱい読んでほしい本があります。最初は、知っているようで知らないアレの名前で三択クイズ。傘をたたんで留めるアレ(①ネームバンド ②エンドホルダー ③セットバンド)、タコがすみを出すアレは何でしょう?『アレの名前大百科』(みうらじゅん/著 PHP研究所)からの出題です。次は、身近にいながらよく知らない鳥、カラス。公園で滑り台をすべったりする遊び好きって知っていましたか?『カラスの教科書』(松原始/著 講談社)には、こんなカラスの面白い生態が紹介されています。最後は、ミステリーの女王アガサクリスティーの『そして誰もいなくなった』。お屋敷に集められた10人・・・一人また一人と亡くなり謎は深まる。テレビや映画などでよくある、「閉鎖された場所で次々に起こる殺人事件、犯人はこの中にいる」というパターンの元祖がこの小説なのです。さて、図書館では10冊貸出を実施中です。たくさん借りて、夏休み読書三昧しませんか?」

 意外と知った(写真3)。チャイムが鳴った。起立!「おはなし会のみなさん、ありがとうございました」ぱちぱち、自然とわき起こる拍手・・・図書館に、そして誰もいなくなった。

おはなし会 語り誘(いざな)う お話界