おもい  トイレへ!  協力!全体議会

DVD:めあて(写真1)

DVD:オレたちがいる(写真2)

DVD:チームワーク(写真3)

  年の瀬といえば大掃除ですが、先日執行部では「トイレの3K→3S大作戦」を(指導・始動・獅堂)させました。「見える化」のひとつとして今回のプロジェクトを全校生に伝えるためDVDにまとめ終業式で報告してくれたのですが、その苦労たるや並々ならぬものがありました。3S 計画

 はばかりながらトイレの悩み

 大掃除である。年末に慌ただしくやらないと年がこせない。生徒達もお家の人に、「はよ片付けしいや」とそうじを迫られる時期である。掃除しなくても勝手に年は越していくぞとおもいつつ・・・。むろんトイレも例外ではない。トイレに行くことを、昔の人ははばかりに行くといった。昔のトイレは水洗ではなかったので、人に推薦できないしろものだった。ちょっと恥ずかしい。だから、トイレは今からいくぞと宣言して行くようなところではなく、人目を憚って行くので「憚り=はばかり」と言うようになったそうだ。

 人は生理現象をもよおした後、はばかりに行けばホッとする。安心した表情で用をたす。極楽やら幸福やら安堵やらの様々な顔をして用を足す。人はトイレで安心を得、その場所はきれいであって欲しいと願う・・・。

 3Kから3Sへ くらい・くさい・きたないから、すっきり・さわやか・すごしやすいトイレへ

 きれいであって欲しいトイレ。悩むトイレだが九中のトイレは今までどれだけ掃除をしようが臭いの逆襲!が立ちふさがった。オープンスクールでもそこのところは指摘されていた。(逐語・筑後・築後)半世紀経ち、トイレも老朽化しているからなんとかしたい(写真1)。後期生徒会執行部が立ち上がる。方針の一つに『3Kから3Sへ』を掲げた。何のこっちゃ?と思われるこのフレーズにも意味がある。3K(くらい・くさい・きたない)から、3S(すっきり・さわやか・すごしやすい)へ、トイレ革命を起こす。お掃除レンジャーとなった執行部メンバーは”悪(臭)の巣窟”へと挑む(写真2)。特に臭いがひどいトイレBEST(WORST?)5はリサーチ済みだ。悪臭の権化、尿石渦巻く”ラスボス”は便器の奥底に潜んでいることもわかった。本気で挑む覚悟は出来たか。おー!尿石とり・洗剤、スポンジ・たわし、ロングのゴム手袋などの武具も用意しトイレを攻める。今なら明智光秀の気持ちがわかる。『敵は便器の底にあり!』。清掃開始だ。男子小便器の下ぶたを攻めるもなかなか落とせない。本能寺、いや尿石をだ。尿石で堅く門を閉ざす。恐るべし!長年溜まった尿石がへばりついているのだ。尿石とりを撒く!ごしごしと格闘を続けること約30分。ようやく半世紀にわたる封印が解かれた。もぁ~。

 次の瞬間あたり一面に強烈な悪臭が・・・・ぐぇ。おぇ。封印を解いたことで辺りは地獄絵図?と変わる。一気に臭いが解放されたのだ。想像を絶するこの臭いはなんだ。この日に限ってマスクをしてこなかった生徒会担当教員もこりゃかなわん。迫りくる悪臭!だが、お掃除レンジャーは吸っては耐え耐えては息を止め磨き続けた。トイレの神様は乗り越えられない試練は与えない。臭いにも慣れた(麻痺した)頃、尿石渦巻く”ラスボス”は断末魔の悲鳴をあげた。凄まじく汚かった便器の底の水が透明に変わった。お掃除レンジャーたちに笑みが溢れた。

担当「トイレ清掃の様子は後日生徒全体議会で報告されました。すると様々な委員会の委員長たちもやろうと立ち上がってくれたのです(写真3)。その様子をビデオで回し終業式の日に紹介しました。汚れは自然と取れるものではないとわかれば、掃除をする人の事を考えできるだけ汚さないようにしてくれるでしょう。」

 封印解く尿石あふれ笑み溢れ