薬物防止2016  喫煙防止1 喫煙防止2

昨年:薬物防止2016(写真1)

 法律:明治33年から(写真2)

常習:たばこの成分(写真3)

 7月12日水曜日の1限目、朝とは思えない蒸し暑さに包まれた体育館でした。そんな中、1年生は学校薬剤師の奥井先生から、「なぜタバコを吸うといけないのだろうか」をテーマに話をお聞きしました。奥井先生といえば、「心と体」を守る専門家です。昨年も同じ時期に3年生に対して「薬物防止教室(写真1)」をしていただいたのですが、専門家の方のお話はいつでも(傾聴・軽重・慶長)の価値ありです。喫煙防止

 人はなぜ煙草を吸うのか?

 人はなぜ「山」に登るのか?「ふっ、そこに山があるからだ」。この名言を残したジョージ・マロリーはイギリスの有名な登山家だった。あるとき、エベレストに登ることになる。その時の台詞がこれだ。Why did you want to climb Mount Everest? Because it's there. 何かをすることに理由はいらない。では、人はなぜ煙草を吸うのだろうか?そこにタバコがあるからだ・・・理由にはならん。が、ちょっと考えてみよう。

 煙草の先に「火」が灯り紫煙がたなびく。人類が他の動物と区別できるようになったのは、「火を使うこと」と歴史で習った。原始の時代、火の使用により人類は、他の動物から身を守り食べ物を美味しく食べ暖をとるようになる。「火」はとても貴重だった。集団でたき火を守りとり囲む。その輪の中で言葉を交わす。脳が発達して原始人団らん!たき火の煙にも心やすらかになっただろう。これを何十万年も繰り返し”焚き火”を囲んで生活してきたのだ。人類のDNAが火や煙に心たかぶらせるのは無理もない。だから人は煙草を吸う。

 人はなぜ煙草をやめるべきなのか? たばこから 自分の体 守るのは 吸わないという 決断・知識

 クマゼミが体育館のお外で元気に「シャンシャン」と鳴いている。なぜタバコを吸うといけないのか?現代ではタバコを吸っているたいていの大人でさえ体に悪いということを知っている。人の煙はもっと悪い。ではなぜやめることができないのか?20歳未満の喫煙はなぜ法律で禁止されているのか?奥井先生と一緒に考えた。

 先生「質問です。煙草のイメージはと聞かれたらどのように答えますか?」・大人になったら吸える・かっこいい・体に悪いらしい・コンビニでたくさんの種類が売られている。こんなテーマから話は始まった。これから海水浴シーズンとなるが、海岸のゴミの2位はたばたばこはいらないこのフィルタだそうだ。いいイメージなどない。明治33年、法律によって未成年の喫煙は禁止された(写真2)。喫煙そのものが未成年にとって心身の成長に害を及ぼすからだ。大人は自己責任で吸うが健康に悪いことは自明の理である。テレビのコマーシャルもなくなった。九中においても敷地内全面禁煙だ。

 たばこの成分は主に次の3つからなる(写真3)。①ニコチン 依存症の原因で血の流れを悪くする。②タール がんを起こす性質がある。③一酸化炭素 酸素を運ぶのを邪魔する。その結果、全身が酸素不足になってしまう。ニコチンで汚され煤(すす)けたような肺の写真等が画面に映し出された。うわっ。リアル。イメージでしか感じていなかったタバコの害がより具体的なものになっていく。九中生にたばこはいらない。~ アンダー20 煙草を吸ったら ダメなアンダー~ クマゼミお外で 「シャンシャン」と相槌をうった。

 たばこの火 心と体を 守るため 私は吸わない 決めた夏の日