胸骨圧迫  AEDの使い方  救命講習 実践

救急車がくるまで胸骨圧迫(写真1)

AEDの使い方(写真2)

心臓が・・・AED実践(写真3)

 人が倒れているのを発見し、消防署に連絡して救急車が到着するまでの時間は、全国平均で約6~8分だそうです。豊中市で平均5分です。人間の脳細胞は酸素がなくなると3.4分で徐々にこわれてしまいます。もし、あなたの近くで人が倒れたら・・・119番です!その後は?救急車が来るまでの短くとも長い時間・・5分をいかに過ごすか!その空白の時間を埋めるのが、救命処置です。そこで、豊中消防署救命隊の方にきていただき、3年生は人の命を救うための授業を、9日と今日12日に実施しました。救命講習 

 ひとつひとつの行動には意味がある。

 救急隊の方が説明を始めた。「心臓が動かないと脳細胞が壊れていく。時間がたてばたつほど助かったとしても後遺症が残る。倒れた時の対応で、その人の命を救い後遺症を減らすことができる。」今、人が倒れていたとしてどうするか?隊員の方「周囲の安全を確認し、もしもし~大丈夫ですか(写真左)。意識がない。意識がなければ次にすることは、救急車を呼ぶこと。そこのあなた!あなたです。あなた救急車を呼んでくださ~い。赤い服の人です!そこの青い服の人!AEDをお願いします!」次に呼吸の確認。呼吸がなければ、胸骨圧迫をおこないます。胸骨圧迫を救急車が到着するまで繰り返してください。では、みなさん、やってみましょう。

 心臓が動いてなければ即、「胸骨圧迫」である。心臓の位置を確かめる。腕を地面に垂直に、肘をのばし約5センチくらい体を押す。(1分間に100回のリズムで)この心肺蘇生マッサージを、意識が回復するまで続ける。3年生がひたすら心肺蘇生トレーニングボックスの心臓を押す(写真1)。1分は長い。肘がつかれる。膝がいたい。救急隊員が到着するまでがんばれ!・・・もうだめ!そんな時はどうするか?心肺蘇生に心配はいらない。交代すればよいのだ。ひとつひとつの行動には意味がある。

 AEDが命を救う。

 AEDとは、心臓の動きを自動的に解析し、必要に応じて電気的なショック(除細動)を与え、心臓の働きを戻すことを試みる医療機器である。使い方は、電源を入れ、電極パッドを胸に貼り付けると心電図を解析し、電気ショックが必要かどうか調べる(写真2)。電気ショックが必要と解析した場合は、指示に従ってスイッチを押すと、機械が自動的に電気ショック(除細動)を行う。九中のAEDはどこあるか?もちろん体育館の入り口にある。

 救急隊の方が”人形”を相手にお手本を示した。・・・生徒を代表して2人が舞台にあがる。”人形”にパッドを貼った。自動音声。・ーコネクタを接続してくださいー ・ー解析中ー ・ーショックが必要ですー 心臓がけいれんしている状態であると機械が判断したのだ。すぐに、ボタンを押す!・ー離れてくださいー 生徒A「離れてください。」生徒Bに促す。見事なアドリブに隊員の方も(問い:関心・歓心・感心)する。周囲を確認しABが離れた。でボタンを押す。で、再び、胸骨圧迫をおこなう(写真3)。AED、知らなければ意味がない。この”人形”は助かった、と信じたい。

人の命を救う技術・・・知っておきたい。