火災報知  消火器  消火訓練

火災受信機 実践(写真1)

水消火器 移動(写真2)

水消火器 実践(写真3)

 期末テスト中日の27日、テストが終わって、「まだ明日があるぞ」と生徒が下校した放課後・・・先生達は生徒のいない学校で研修です。人は忘れる生き物なので毎年1回、豊中消防署員の方に来ていただいて「今年もやるの?」なのですが、今年は違います。いつも消防署の方に頼っていては自立できません。今回は「一人立ち」してみました。防災担当の先生が講師となり、火災受信機の使い方、緊急放送の仕方、火災発生場所から職員室への緊急連絡の仕方(写真1)、消火器を使っての訓練(写真2、3)、消火栓のしくみを学びました。消火訓練

 火にはまず消火器を 

 火災報知機の前に先生方が集まる。講師は防災担当の先生だ。この日に備えて防災ファイルを読み込んだ。消防署の方と打ち合わせをし水消火器も借りてきた。

 生徒役の先生方もいつもと様子が違う。消防署の方が先生だとちょっと緊張もし質問も遠慮がちになるのだが講師はよく知っている顔なじみの先生だ。防災担当「この電話を持って火災報知機のふたを開け、ジャックを差し込むと職員室と通話ができます。通報訓練をしてくれる先生はいますか?」協力的な先生が火災報知機を押す!じりりりりーーーん。協力的な先生が受話器を持ち1階の火災報知機に走った。「火災発生です」。協力的な先生が水消火器を持つ。

 初期消火は消火器を使う。だが触るのが初めてならとまどうかもしれない。なんてったって消火器はたった15秒しかもたないのだが初期消火なら15秒あれば十分!ここでうまく消すことができれば”ぼや”ですむ。消火器の役割は重要だ。築山の前に赤いコーンが置かれた。防災担当「・・・ホースは必ず先を持ってからはずし、火元の下を狙ってください。今年こられた先生や未経験の先生やってみましょう。」協力的な先生が水消火器を持ち、燃え盛るコーンに放水!飛距離3~6mだ。防災担当の先生の教えを頭に入れて消火活動にあたった(写真2)。

 消火器で無理なら

 ここで消せないなら消火栓に走る。「火事だ!学校が燃えている」放水だ(写真左上)。この訓練は1人でしてはいけない。防災担当「かならず二人でおこなってください。一人はホースを伸ばし腰に当て絶対に放さない。もう一人は、ポンプのボタンを押して補助にまわってください。誰かやってくれる人はいませんか?」協力的な先生が手をあげる。校舎内の消火栓から2人一組でホースを伸ばした。「放水よーし。」ゴボゴボッ・・・水がとびだす。かなりのいきおいだ。山なりに放物線を描いた。「まっすぐ、火元に向かって水平に!」圧力を体感する。これが本番の火事に生きるはず。火事は、おおごとになる前に消すのが大事だと学んだ。

 防災担当者「先生方が協力的で感謝しています。実際に火災が起こった時は動揺せず今日訓練したことを思い出して消火にあたってください。最後に昨年消防署の方からいただいた言葉、消火訓練のABCを紹介します。A:当たり前のことを B:バカにせず C:ちゃんとやる 火事は起きないことが1番ですが、起こったときの備えも必要です。」

使わない 方がいいけど 万が一 備えておこう 防災知識