夢を追う  ありがとうございました。  講話終了!さようなら。

講話が始まった! (写真1)

拍手万雷の中、握手!(写真2)

拍手万雷の中、さようなら (写真3)

    情熱教室  今日の56限の1年生は職業講話。芸能界の第一線で活躍されている方の生きざまや考え方を体育館でお聴きしました。生徒たち自身が自分達の将来や進路を考えるきっかけになればとお願いしたところ、大河ドラマにも出演された方が東京から駆けつけてくださったのです(写真1)。講演後万雷の拍手と握手の中(写真2)、1年生はお見送りをしました(写真3)職業講話

 夢を追う

 誰がくるのか。1年生でのキャリア教育は生き方を学んで欲しい。感じて欲しい。そこで実際に社会の中でその道で第一線で働いておられる方の話を聞いて、「働く」ことについての認識を深めたいと担当者は思った。動いた。縁あってお越しいただいた講師の方が、俳優でコラムニストの土平ドンペイさんであった。ドンペイさんは、大阪府出身で京都の大部屋俳優を経て、上京された。「探偵はBARにいる」や「GANTZ」などの映画、「坂の上の雲」や大河ドラマ「龍馬伝」「功名が辻」「軍師官兵衛」連続テレビ小説「べっぴんさん」「カーネーション」などのドラマに出演。独特の存在感を活かした演技を披露され、今や名脇役として確かな地位を築かれている。どのようにして夢を描き、追い求めたのか、歩いてこられたのか、答えは・・・・。

 感性を研ぎ澄ます 

 ここまで来るのに山有り谷有り、山有りのお話をします、山ばっかりやで、とお話は始まった。・・・高校野球での挫折、電車から見た東映のポスターが俳優の道へのきっかけだった。団員募集の試験を受けた。これからの映画界は二枚目ばっかりはいらん。個性派が重要やなんや、それで合格した。チャンスはどこに転がってるかわからん。チャンスは眼鏡の縁にも立っている。それに気がつくかどうかやで。大部屋に入るも、仕事はただの通行人の役とかだった。その生活を数年していると、これではあかんと思った。エキストラはものとしか思われていない。だから考えた。行商人夕焼けのシーン、この役は行きか帰りか、帰りなら家で女房子どもが待っている、そういう気持ちで歩いた。周りの人には違いがわからないだろうけど。京都の大部屋時代はエキストラのなかで役作りをしていた。役を作ったら少し引いて、別の自分が自分の役を見ている。感覚を研ぎ澄ます。それが東京でいきた・・・・おもろいやつがいる。ウイスキーを飲むシーン。中身はウーロン茶、実際にウイスキーを飲んだ時の舌触りや感触を脳みそに入れておく。そうするとウーロン茶を飲んだ時、ウイスキーを飲んだ時と同じように”熱いもの”が出てくるようになる。ほんま。表情がウイスキーを飲んだ顔になる。(中学生にはわからんけど)これが感覚を研ぎ澄ます。

 個性的な演技が認められ、ついに夢であった大河ドラマに出演され今に至る、すごい人だった。講話終了後、生徒から質問の嵐!ドンペイは芸名ですか?コンプレックスはありますか?やる気無いとき、どうしたらやる気がでますか?映画に出たときの失敗は?あこがれの俳優さんは?楽しい役はありますか?・・・どんな質問にも、ドンペイさんは丁寧に答えられる。笑顔を絶やさずに。ありがとうございましたドンペイさん。1年生はきっと感性を磨いたはず、職業を選ぶ日のために。

チャンスは 眼鏡の縁に 立っている