千里 九「もぎたてトマトに味塩振って・・・がぶると美味しいというのは人口膾炙(かいしゃ)している事実である。」

 金工室へ  土入れ  水やり

 木工・金工室に入る前に(写真1)

土作りをする時間(写真2)

水やりをする時間(写真3)

 大阪府は17日、府内で新たに382人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表し、1日当たりの感染者が400人を下回るのは4月5日以来です。宣言の効果が現れてきたようですが、まだまだ気を許せません。さて、学校で気を許すところと言えば九中「木工室」です。木工室は、木を切ったり工作が出来る「技を磨く」場所です。2年生は、トマト栽培の技術を磨くために木工室へGOーしました(下写真)。ミニトマトの栽培

 育てる作物を考えよう 2年生の今頃の技術の課題は何を育てるか、であった。ここはやっぱりトマトだろうとトマトに決めた。トマトといえばリコピンがいっぱい!デコピンなら痛いがリコピンは抗酸化作用があるので健康にいい。また、リコピンは悪玉コレステロールを減らし、血液をサラサラにし体の代謝を良くするらしい。そこで、今2年生では医者いらずのミニトマト栽培をおこなうのだった。

 技術の授業で、生物育成の技術(栽培)が必修単元となっている。「毎日の食事や生活環境など、わたしたちの豊かで安心な生活を支えるために、生物を育てる技術が活用されています。生物を育てるためには、人がかかわり適切な時期に適切な管理作業が必要です。(教科書 技術 P148より)」18日(火)本日5限、2年某クラスは教室にいなかった。どこへ行った?C棟3階どんつきまで行って階段を1階まで下りていた。そこには目に”とまる”看板が待つ(写真1)。生徒は立ち止まる。「金工室、木工室へ入る前に必ず手を洗いましょう」・・、手を洗って木工室へ入室した。

 トマト実習 技術科担当者は大型モニターを前に解説をおこなう。植物は、自然の状態では大地に根を張り、大地から必要な養分を吸収し、成長していくものである。毎日の食事や生活環境など、私たちの豊かで安心な生活を支えるために生物を育てる技術が活用されている。今回トマトを畑で栽培するのではなく、鉢の中の限られた土と養分で栽培するので、技術の授業なだけに「技術」が必要になってくる。今日のめあては、土作り、植え付け、誘引の3つの技術ができるであった。とりわけ、土づくりが大切となる。

 土作り(写真2) 班ごとに分かれて土づくりだ。配合する肥料などを青いバケツに入れてよくかきまぜる。

 植え付け 植え付け苗を指で挟んで逆向きにひっくり返す。ポットの土に少し穴をあけて、苗を植える。

 誘引 植え付けが終わったら、渡り廊下へ出て誘引をおこなう。誘引ヒモで支柱に茎をゆるめに結び付ける。誘引した後は水やり(写真3)である。水は多くあげすぎてもいけない。土が乾いて欲しい!と訴えた時にあげるとトマトは美味しく甘くなる。人も同じだ。のどが乾いた時の水は美味しい。これから、2,3日毎にトマトを観察し、土が乾いていたらたっぷりと水をあげてください。さぁ、ミニトマトをミニいこう!

 担当者「栽培実習で植えたミニトマトは”千果”という品種で、糖度が8~10度でとても甘く、真っ赤で美しい実が成ります。収穫は7月上旬予定です。ミニトマトは、毎日水を与えれば良い訳ではありません。水を与え過ぎると根腐れします。土の乾燥状況や苗の様子をよく観察することが大切です。適切に管理し栽培をすることで、生産から消費までの過程を体験して欲しいと願っています」

A tomato a day keeps the doctor away.
1日1個のトマトは医者を遠ざける