学力向上タイトル 「STF学習(主体的で対話的で深い学び)を目指して」

千里 九「技術の勉強って学校を出てから役に立つことが多い。未来を創るTechnologyの基礎を学ぶ」

組み立て説明

作業内容

作業手順:プリントに記入

技術:これがブックスタンド (写真1)

技術:今は何してる?(写真2)

技術:ワークシートに記入 (写真3)

 新型コロナウイルスは、3月1日緊急事態宣言解除で収束に向かうのかいまだ動向ははっきりしませんが、1年生「技術」の動向ははっきりとしています。ブックスタンドを作り完成させることです。今C棟1階にある木工室では、主体的に「ブックスタンド制作(下写真)」に奮闘する1年生の姿が多く見受けられます。技術科の授業では、⽣活や技術に関する実践的・体験的な活動を通してよりよい⽣活の実現に向けた力を育成することを⽬指しています(新しい学習指導要領の改訂のポイントより)。ブックスタンド製作 

 木工教室を活用した学び 新学習指導要領では、これまでの学習指導要領の「確かな学力・健やかな体・豊かな心」を改めて捉えなおし、「何を理解しているか、何ができるか」(知識・技能)、「理解していること・できることをどう使うか」(思考力・判断力・表現力等)、「どのように社会・世界と関わり、よりよい人生をおくるか」(学びに向かう力・人間性等)の3つの柱が示されました-

 1年生では、何ができるようになるかということで”木材加工”を学ぶ。中学校で”木材”を取り扱う教科は技術・家庭「技術分野」にほかならない。新しい学習指導要領では、「よりよい⽣活の実現や持続可能な社会の構築に向けて、適切かつ誠実に技術を⼯夫し創造しようとする実践的な態度を養う。」とある。つまり、ブックスタンドを組み立てるうえで、”何でずれや割れがないように組み立てが出来るねん”その仕組みを理解することも期待されている。期待に応えようじゃないか。先生!!先生は木工室にいた。

 技術科と”くぎ接合” ~げんのうで木材に釘を打つ~ 期待に答えるポイントは、何を覚えたかではなく”何が出来るようになるか”である。1年生は「木材加工」に挑む。中学校木材加工の定番といえば「ブックスタンド(写真1)」で、今はMYブックスタンドを製作している。11時間分の授業を使って作成する”大作”だ(写真2)。今回の授業は10回目で、”組み立て作業”をおこなった。ブックスタンドの寿命は”釘打ち”にあるといっても過言ではない。ここで間違った打ち方をすると木材が割れたりずれてしまうのだ。一流のそば職人は”そば打ち3年”というが、ブックスタンドの釘打ちは先生のお話をシッカリと聞けば良い。まずは木材に接着剤を塗布するのだがはみ出る。はみ出たらすぐに拭く。服でふいてはいけない。次に釘打ちだが、最初に卓上ボール盤で下穴を開ける。この時垂直に開けると後の釘打ち作業がしやすい。げんのう(金槌?)は、ひじを支点にして手首を使って打つ。最初はげんのうの平らな面で、終わりは材料に傷がつかないように曲面で打つ。作品の出来映え如何によっては、一生ものになる可能性を秘めているブックスタンドである。出来た人から今日の授業を振り返った(写真3)。

 技術科担当者「1年生では木材加工をしています。見識を広める意味で多くのことを授業の中で経験して欲しい。授業で学んだことを大人になったとき、DIYなどで活用してもらえたらと思います。また、完成させた喜びと次回、さらなる良品を造るにはどうしたらよいのか考えるきっかけになって欲しいものです。」

 くぎ接合 多くのことを つなぐ春