学力向上タイトル 本当の勝利者とは何なのか?」

千里 九「道徳の要は教材である。教材の勝利者とは授業後、「生徒がいい」と感じた教材である。」

 意見交流

  道徳ファイル

 研究討議

意見交流:道徳(写真1)

積み重ねる:道徳(写真2)

道徳研究討議:道徳(写真3)

道徳研究授業~ 道徳 TALK&TALK 

 先週金曜日の放課後は、各学年一クラスを残しての「道徳研究授業」です。1年生は、「本当の勝利者とは何なのか?(写真1,2)」2年生は、「自分の気持ちを整理することが出来るようにしたい」、3年生は「生徒が悩みを共有し合い、前向きに考えられるようにしたい」が目標でした。授業終了後は、すべての先生が参加しての研究討議をおこないました(写真3)。

 研究授業を始めるにあたって 中学校では2019(平成31)年度から”道徳”は教科となるのが決まっている。ただ知識を覚えさせるだけでなく、問題解決的な学習や体験的な学習を取り入れ、知識をもとに考えるのだ。(参考:文科省ホームページ)

  九中”道徳”である。”道徳”はすべての先生が関わる授業だ。先を見据え九中教員で道徳の授業方法等を全職員で共有したら?そこで各学年一クラスを残し、すべての先生で授業を見学することを決めた。1年生は6組が残った。もちろん居残りではない、選ばれたのだ、だから誇りに思っていいよ・・担任からの説得に納得する6組・・・意欲あふれるお得な道徳の授業が始まった。今回の教材は”アンデルセン”である。

 アンデルセン 童話ではない。「マラソン アンデルセン選手!(出典 勝利者J-POPで作る中学道徳授業 柴田克著)」~ 時は1984年、ロサンゼルスオリンピックに初めて女子マラソンが登場した。多くの選手がゴールし、競技がほとんど終わりそうになろうとするころ、会場に熱中症でフラフラになりながら入ってきた選手がいた。・・・フラフラになりながらついにゴールしたときは、会場中総立ちで嵐のような拍手が鳴り止まなかった ~

 アンデルセン選手の行動を通して勝利者について考える。ねらいは結果ではなくベストを尽くす。その行為を通して多くの人々に学びや元気を与える・・・。教科担当者「勝利者で思い浮かぶものは?」生徒「トランプ!」生徒たちはよくニュースを見ていた。「体育大会惜しかったよね。準優勝だったよね。」学校行事を振り返りつつアンデルセン選手の物語を読んだ。多くの人達の記憶に残っているのは、優勝者の姿ではなく、アンデルセン選手の姿だった。なぜなんだろう?勝利者とは?隣の席の人と意見を交流する。班で意見を交流する。協働学習をとおして生徒が関わりあう。いつもと違う。約20名の先生が周りを歩いているのだ(写真左上)。プレッシャーにならぬはずがない。優等生的な答えのヨーロッパに、いや”応酬”に周りの先生が揺さぶりをかける。「やっぱり1番がええんちゃう?」、「そうかな?」感じたことが答えだ。

  授業後 〇 今日の授業で1位になることだけが勝利じゃないのがわかった。今度大会があるのでその時は勝利も大事だけど、自分の力を出し切ることが大事だと思った。 これからはまた努力してそれで、1番になれてなくても自分は本気でがんばってこの結果なんだと受け止めてどんなことでも本気で努力するようにしようと思う。〇  勝利者とは「たとえ賞がもらえなくても自分の目標を限界に達してでも達成させてまた次の目標を立てて、またそのために練習を続けていく人」だと思った。日々の自分を振り返ってみると、まだまだ勝利者とは言えない様に思った。

 勝利者になるために 日々の自分をふりかえる。