学力向上タイトル2年 体育 持久走3000M 

千里 九持久走は、生徒にとって走るのがスキだ!いや嫌い!と志向性が二分する種目である。」 

ラップを記録する

持久走1

 持久走 記録表

8分10秒、11秒、12秒!(写真1)

前回の自分と勝負だ (写真2)

記録:第8回は?  (写真3)

 「走る」。今、2年生は体育の授業で走っています。結構な距離3000Mをです。走る前のアップでは大声を出し”えいや!えいや!いちにいちに!”有酸素運動である持久走は心肺機能を高め、息をたっぷり吸い汗をかくことで代謝が良くなります。これぞ、体力学力向上の基本です!!持久走 2年生

 人はなぜ走るのか・・・人はなぜ「山」に登るのか?「そこに山があるからだ」。この名言を残したジョージ・マロリーはイギリスの有名な登山家だった。あるとき、エベレストに登ることになる。その時の台詞がこれだ。Why did you want to climb Mount Everest? Because it's there. 何かをすることに理由がいるのかい?いらないだろ。かっこいい。

 では、人はなぜ「走る」のか?そこに「足」があるからだ。ほんまか。走るのに理由がいるのかい?中学校の体育ではいるのだ。いる。保健体育の授業で長距離走をするには目的がある。中学(成長期)時代に心肺機能を高めると一生の財産となる。また走りきることで俺は最後まで頑張れた・・・「心の育成」にもつながるのが長距離走なのである。

 持久走冬物語 人が走るとき、初めのうちは速く走れる。疲れてくる。走るスピードが落ちる。世間の常識だ。でもゴールや目標タイムが近づいてくると火事場のなんとかでスピードが上がるのは体験的にわかる。授業では周回ラップをとり平均のスピードをあげていく。すると最終的に自己タイムは伸びる。かっこいい。

 物語は九中運動場にあった。いつも誰かをはげましている山田Tと2年生がいる。まず、生徒たちはバディを組んだ。Aが走るとBが記録だ。スタート!200mのトラックを15周走る。1周60秒で走ると15分!速い生徒は10分台で走る。ゴールラインを通過するたびに1周ごとのラップタイムをBが記録する。「あと5周!、10、11、12秒!(写真1)」 設定スプリットタイムからの誤差(何秒速い、遅い)を走者に伝える。生徒「がんばれ!」「いいよ」「タイムが落ちたぞ」「12分台はいける」と叱咤激励の声もとぶ。女子の前を通過した(写真2)。いいとこ見せようと一気に加速してはダメだ。後で失速が待つ。生徒は、何回か走っていくうちに1周のペースをつかむ。一定のラップを刻むと目標タイムが達成だ。走り終えたバディたちは記録をもとに考察し次回の目標タイムを設定する。計測は8回。上位者の記録は生徒玄関前に掲出される(写真3)。心肺機能を高めるのに”心配”なし。

  山田教諭「中学生は心肺機能が著しく発達する時期であり、この時期に心肺機能を高めることが非常に大切です。その為、今年度から3000m走に取り組むことにしました。無理はさせないように気をつけていますが、2年生男子は全員が自己ベストの向上を目指し非常に意欲的に取り組んでいます。しんどいことから逃げずに挑戦できる素晴らしい学年です。」

先生はいつも誰かをはげましている。