学力向上タイトル きみがいちばんひかるとき

千里 九「特別の教科道徳が目指すものは、 ”自立した人間として他者と共によりよく生きる”である。」

 教科書 道徳

本時の目標  

 道徳開き

道徳:教科書(写真1)

道徳:本時の目標(写真2)

道徳:第一回目の授業(写真3)

 中学校では2019(平成31)年度から”道徳”は特別の教科となりました。ただ知識を覚えさせるだけでなく、問題解決的な学習や体験的な学習を取り入れ、知識をもとに考えさせたい(参考:文科省ホームページ)。もちろん、豊中市立第九中学校においても教科書「中学道徳(写真1)」を使って授業をおこない、”きみがいちばんひかるとき”を探します。(下写真)。答えを探すのが道徳

 特別の教科「道徳」考える道徳・議論する道徳

 文科省は平成27(2015)年3月に学習指導要領を改正し、中学校では平成31(2019)年4月から、「特別の教科道徳」全面実施すると決めた。今回改正のポイントは、「道徳科で養うべき基本的資質は、多様な価値観の、時に対立がある場合を含めて、誠実にそれらの価値に向き合い、道徳としての問題を考え続ける姿勢」を尊重する。「特定の価値観を押し付けたり、主体性をもたず言われるままに行動するよう指導」したりしない。発達の段階に応じ、答えが一つではない道徳的な課題を一人一人の生徒が自分自身の問題と捉え、向き合う「考える道徳」、「議論する道徳」への転換を図る、というものだ。(中学校学習指導要領 特別の教科道徳より)

 つまり、対話の中で人の意見を聞く。自分の意見を表現する中で、「ああそうか」、「いや違うな」と考えを深める・・・そこなのである。そこ。そこに気づいて答えて欲しいとは、あえて教えない。自ら気づくことに重点を置くのが、道徳のポイントだった。参加することに意義がある第1回オリンピックは、1896年4月6日アテネで開催され歴史に名を刻んだ。豊中市立第九中学校 第1回「特別の教科道徳」は、2019年4月16日実施され参加して気づく授業なのだと九中史に刻む。沿革史にも記しておこう。

 特別の教科「道徳」~ 第1回:対話して 他者の意見を 多角的に

 「特別の教科道徳」全面実施に向けて豊中市立第九中学校は、着々と準備を進めて来た。だから大丈夫だ。学校の教育活動全体でおこなわれる道徳教育とは別に、授業として教科書を使って、他の数学や社会などの教科と同じように授業が行われる。とはいっても、今までも道徳の授業はしてきたわけで、何が変わるかというと①毎週行う。②担任の先生以外も道徳を行う。③通知表に評価が記載される。の3点である。

 ついにその時が来た。第一回となると何事も不安と緊張が入り交じる。3年某クラスの初回はなぜ、「道徳の授業は必要なんだろう?」という「?」で始めた。道徳の授業が他の授業と違うところは答えが1つではない。教師がこうだ、こうだろう押し付けない。そこで、第1回目の授業では「道徳の授業が必要な理由」を生徒に考えてもらった。本時の目標は、道徳について知る。自分の考えを練った後に、グループでの意見交流(主体的・対話的な学び)で授業を締めくくった。こうして、「きみがいちばんひかるとき」を見つけたい。 

 授業が終わって・・・ある生徒の振り返りシート。『なんで道徳を学ぶのかと最初は思ったが、今後生きていく上で必要なのだと感じた。道徳を学ぶことは大きな壁を乗り越える時に役立つと思う。』また、ある生徒は『もし道徳を学ぶことがなかったら人はどうなってしまうのかと考えさせられました。』正解のないのが道徳、答えを探すのが道徳だ。

 考えて 右へ左へ 揺れ動く