学力向上タイトル 「持続可能な社会に主体的に参画するために

千里 九「まず安全に気をつけてのこぎりを使う。手を切らない様、しっかり板を押さえ”手”ください(写真1)。」

のこぎりの扱い方 

 のこぎり応援&助言

のこぎり 協働学習 

「木材加工」切る前に(写真1)

「木材加工」アドバイス (写真2)

「木材加工」のこぎり(写真3)

  今C棟1階にある木工室で「木材加工:4種類の中からひとつ選んで本棚を作ろう(下写真)」に奮闘する1年生の姿があります。ブックスタンドAを作る生徒、ブックスタンドBを作る生徒、CDラックを作る生徒、マガジンラックを作る生徒が、木材加工に挑んでいるのです技術科の授業では、⽣活や技術に関する実践的・体験的な活動を通してよりよい⽣活の実現に向けた力を育成することを⽬指しています(新しい学習指導要領の改訂のポイントより)。木材加工 

 技術科と”木材加工” 

 縄文時代の頃から木材加工はすでにおこなわれていた。クリの木で丸木舟をつくった。人々は固い木や柔らかい木など樹木の特性を知り森に分け行ったのだ。杉やひのき、松やサクラ・・・現代においても建築材や家具を中心に木材の用途は多方面にわたる。木材は貴重な資源なのであった。
 さて、中学校でこの貴重な”木材”を取り扱う教科は技術・家庭「技術分野」にほかならない。新しい学習指導要領では、「よりよい⽣活の実現や持続可能な社会の構築に向けて、適切かつ誠実に技術を⼯夫し創造しようとする実践的な態度を養う。」とある。つまり、”何でのこぎりで木材が切れるねん”その仕組を理解することも期待されている。期待に応えようじゃないか。加藤先生!!(家庭科の先生と同姓)

 技術科と”SAWING WOOD” ~のこぎりで木材を切る~

 期待に答えるポイントは、何を覚えたかではなく”何が出来るようになるか”である。1年生は「木材加工」に挑む。中学校木材加工の定番といえば「本棚」で、今はMY本棚を製作している。9時間分の授業を使って作成する”大作”だ。今回の授業は4回目で、”のこぎり引き”をおこなった。引いた線に沿って切っていく。作品の出来映え如何によっては、一生ものになる可能性を秘めている本棚である。担当者は思う。木材のことは木材に聴け。木材の性質、道具の使い方は教えた。ていねいに材料を切り取り、やすりで断面を綺麗にする。サイズを間違ったり、真っ直ぐ切れないと本棚への道は遠くなる。

 S(生徒)「先生かけてしまった」T(先生)「まるくするから大丈夫」S「のこぎりが切れない」T「体全体を使って引く」S「これでいい?」T「それでいい」S「これでいい?」T「ちょっとななめやな。でも味があっていい」隣の”木”が気になるお年頃、先生の一言に安心する(写真2)。本棚製作は協働作業でもある。鋸(ノコ)で材料を切り取る場合にも自分で支えていない方をペアの人に持ってもらわないと板がかけてしまう。板の上に座って重り代わりになる生徒もいた(写真3)。微笑ましい。

 技術科担当者「1年生では木材加工をしています。見識を広める意味で多くのことを”技術”で経験して欲しいと思います。技術をきっかけに木材加工の楽しさや、奥深さに興味を持ってくれる生徒が一人でも多くいてくれるといいなと感じつつ授業をしています。完成させた喜びを忘れず少しでも長く使ってもらえたらと願っています。」 

 のこ使い 多く”のこ”とを 学ぶ秋