学力向上タイトル書写の時間・・・日本の伝統文化 

千里 九「初志貫徹 言うは易し行うは難し。最後まで貫くのは”はじめのこころざし”でありたい」

 お手本

書写 

 どっちがいい?

 初志 見本動画(写真1)

初志 手本を見て書く(写真2)

初志 本気の一枚 (写真3)

 中学校国語の時間に「書写」です。日本で育ち過ごすためには文字の書き方をきちんと学ぶ必要があります。新学習指導要領によれば、「(国語を)何のために学ぶのか」「(国語を学んで)どんな力が身につくのか」という教科の意義をより明確化しています。「書写」の授業は社会生活に役立つ力を身につける時間なので、今2年生で取り組んでいます書写の時間

 新学習指導要領をふまえて

 2016年12月 中央教育審議会の答申より・・・今回の学習指導要領の改訂については、「(子どもが)何を知っているか」「(教師が)何を教えるのか」から大きく転換し、「何ができるようになるか」が問われている。つまり「国語を何のために学ぶのか」「国語を学んでどんな力が身につくのか」という教科の意義を明確化した。それは「書写」の時間にも言える。国語科では、硬筆で日本の文字の書き方を普段から指導しているが毛筆も学ぶ。2年6組で「書写」の授業が始まった。 

 書写「初志」に挑む。 最高の一枚をめざして

 九中生たるもの。いざとなったら読める文字を書いて欲しい。解答用紙に自分にしか読めない文字だと、採点者が閉口する。文字は気合いだ!では通じない。美文字を書くにはコツがいるのだ。書は日本の伝統文化でもあるし。そこで美しい文字を意識して書ける力を身につけるのが、「書写の時間」だった。

 今日のお題は「初志」である。「初志」は最初に定めた志や目標を表す。この後ろに”かんてつ”がつくと、初志貫徹というやる気はあっても達成が難しい四字熟語になる。「貫徹」は最後まで貫き通す。ふたつ合わせて「最初に決めたことを最後まで貫くこと」という意味になり、お正月の書き初めによく選ばれるのだ。新年の抱負を三日坊主で終わらせない九中生にぴったりの言葉だが、間違った道やより良い道がみつかれば変更も当然ありである。貫くのは、あくまで”はじめのこころざし(初志)”だ。さて、授業が始まった。「初志」を書くにあたって注意すべき点を教科担当者がわかりやすく説明をする。ポイントは点画の省略と連続を意識して書くこと。手首を動かすのではなく「腕」を動かす。筆は立てる。この角度が同じであるときれいに見える等々。

 うまく書けない?大型モニターの出番だ。大画面上に映し出されるはプロの筆裁き、「見本動画(写真1)」だ。全体から穂先の動きまで良き手本を見せてくれる。一画、一画・・流れるように筆を運ぶ。ふむふむ。なるほど。生徒達は顔をあげ絶賛放映中の見本動画を見つめた。教科担当者は机間指導しつつアドバイスをおくる。書は自分と向き合う時間でもあるのだ(写真2)。二枚書きどっちがいいと友達の意見を聞く。どっちもいいよ。本日最高の一枚を提出した(写真3)。余談:墨がない人がいた。「先生!すみありません。すみません!」・・・短縮して「すみません」か。もしかしたら、すみませんの語源は”すみありません”かもしれない。(違うやろ)

 初志」を 美文字に書くは この角度