学力向上タイトル 言語活動の充実 日中友好 魯迅  

千里 九「魯迅の代表作といえば・・・Qのつく・・・オバケのQ太郎?違うなぁ、ウルトラQでもなく、もちろん九中 キューちゃんでもなかったよなぁ。」答えは本文に。 

 毎日新聞 2月24日苦難を乗り越えれば  

  今週の月曜日の朝刊・・・毎日新聞です。

 豊中市市議会議長で科学者であった西村真琴博士と中国の文豪、魯迅の交流をたどり、日中友好を考える会が23日豊中市内でありました。新聞によると「・・・戦時での二人の関係は『戦火の友情』と伝えられ、テーマは魯迅の詩から引用した『度尽劫波兄弟在(苦難を乗り越えれば兄弟がいる)』と続きます。なにをかくそうこのパネル討論会には、魯迅と西村真琴研究を15年間にわたりコツコツ研究されてきた先生が、九中から参加されました。国語科担当の寺本先生です。(写真一番右 右端寺本T)
寺本T「・・・西村の鳩の絵と和歌一首に応えた魯迅に関しては、はるかなる日本人への想いをこめて詩一篇がつくられたという事実もすごい。もう魯迅の心中を想像すると胸がはりさけそうになるのです。テロの凶弾にたおれた楊杏仏のひつぎを抱いて泣き、その夜『涙、江南の雨にそそぐ』の弔詩をつくり・・・」

 魯迅の作品は、日本での中学3年用国語教科書の5社すべてに採用されている。当然九中生が使っている東京書籍にも短編が掲載されている。代表作「故郷」である。(他に阿Q正伝)

魯迅東京書籍 P148をあける。そこに「故郷」があった。魯迅 竹内好・訳である。3年生は学年末テストに出題されたあの故郷である。1,2年生は楽しみにね、である。故郷冒頭の出だしは「厳しい寒さの中を二千里の果てから、別れて二十年にもなる故郷へ、私は帰った。・・・」

 主人公は地主の息子で20年ぶりに故郷に帰ってきた。主人公の想い出の中で美しかった故郷はすっかり色あせていた。寂寥(せきりょう)の感。少年時代に仲良く遊んでいた雇い人の息子と再会をするが、おい、おまえの関係では、もうなくなっていた。身分の壁がそこにあった。・・というような内容である。  
 魯迅は最後に言う。・・・思うに希望とは、もともとあるものとも言えぬし、ないものとも言えない。それは地上の道のようなものである。もともと地上には道はない。歩く人が多くなれば、それが道になるのだ。

 同じ所を歩く人が多くなれば、そこが踏み固められ自然に道となっていく。同じ希望を目指して行動する人が多くなれば、新しい生活を持つという希望はきっと実現するだろう。
 九中生。良いクラス、良い学年を創りあげていこう。九中ルールを守ろうと努力する人が多くなれば、それが良い学校、居心地のいい学校につながる。

歩く人が多くなれば、それが道になるのだ

魯迅