学力向上タイトル 「無知の知」・・自分が知らないことを 知る。  

千里 九杉田玄白は、自分が知らないということを知っていた。私は知っている。ワールドカップ 2014 ヨーロッパの国が13カ国も出場していたことを。まだ、フランス、オランダ、ベルギー、ドイツが残っていることを。

 ヨーロッパ

 ヨーロッパ2

 社会科

1年社会プリント(写真1)

3年社会テスト(写真2)

2年社会授業 (写真3)

竪穴住居  ~ 知ると楽しい社会 ~  

  期末テストが終わり、テスト返し。復習。1年の社会プリントNO16にはヨーロッパの地図、国名を覚えよう!(写真1 青ラインの国がワールドカップ2014出場国)がありました。

 3年の社会期末テスト、第二次世界大戦前後の国際関係、資料活用の問題にもヨーロッパの地図が登場していました(写真2)。つまり、1年の時に学んだことは、3年につながっているということです。そして、授業は次の単元にすすみます。で、今日の2年社会は縄文時代へと駒をすすめました。 

ターヘル・アナトミヤⅤ 解体新書はベストセラーとなった。玄白は名実ともに日本を代表する蘭学者となったのだ。が、より年並みには勝てぬ。おれの死後、解体新書を作った時の苦労が、わかってもらえるかなぁ!不安だ。当時のこと、わからなかったことを書き残そうと決意した。玄白83歳だった。こうして、1815年「蘭学事始」は世にでたのだ。玄白は、自分が知らないということを知っていたのだ・・・。 

「無知の知」を知る。知らないことを知っていることを「無知の知」という。古代ギリシア哲学者ソクラテスの言葉である。「知らないのに,知ったかをしている人が多くいる。知らないことを素直に知らないと自覚することが大切だ。知らない事を知っていると考えるよりも、知らない事は知らないと考える方が優れているのだ。」と。

 つまり、テスト前に「先生,歴史の学習(ワークブック)やっとけばいい?」という質問をする人がいるとしよう,そんな人に限って,“答えの丸暗記“をする。で、答え(用語)を知っているつもりになる。意味はわからないのにだ。社会科は,実際にあったことや現在あること(起きていること)を問題にする意味を知る教科なのだ。そこには,必ず「5W1H」という意味が存在する。
5W … Who(誰が) What(何を) When(いつ) Where(どこで) Why(なぜ)。1H … How(どのように)。特に、社会科が大事にしなければならないのは,Why(なぜ)だ。あることが起きるには,必ず理由がある。結果には原因がある。

 今日の2年生の授業は縄文時代だった(写真3)。資料集P14「穴住居」(写真左上)の絵を見る。先生「たての字、注意やで。堅ではないで。これは かたい という意味。」家の中をなぜ縄文人たちは掘ったのだろうか? 大雨が降ったらどうする。水がはいりこんで、あーた、たいへんじゃぁないのと九中生ならば、疑問が湧いてこようというもの。

 実は、こうなのだ。たとえば穴を50cm掘り下げると土が出る。その土を盛り上げると50cmの壁ができ中は1メートル近い壁がある穴になる。外から見ると50cmの壁を持つ穴になるので、外から水が流れ込むことはない。その上、地中の熱は一年中ほぼ一定に保たれているので、夏は床冷房、冬は床暖房の効果がある。なるほど、だから竪穴住居にしたのを 知る。

無知の知 

ソクラテス