学力向上タイトル 「理科室の向こうで・・・深い学び

千里 九「Why ジャパニーズ people?昼間のお空は青いのに、なぜ夕焼けのお空は赤い。」

 植物の単元のまとめ

 コンセプトマップ

 理科夕焼け

植物の単元のまとめ(写真1)

コンセントマップ(写真2)

「夕焼け」をつくる (写真3)

 「魅力ある授業の創造」は本校の研究主題でもあります。1年生の理科では、今2分野から1分野へとバトンタッチをしました。《2分野:植物のくらしとなかま》のまとめ(写真1)から《1分野:光・音・力による現象》への導入です。夕焼けはなぜ赤い?

 第2分野 植物 あれとこれ どんどんつながる コンセプト

 理科室に白衣の先生が立つ。地上に降りた天使か?ここは理科室なので地上に降りた大阪弁がおしゃれな理科の先生だった。植物の単元のまとめとして、「コンセプトマップ」にチャレンジした。コンセプトマップとは概念(コンセプト)を線で結ぶなどして、概念間の関係を視覚化する方法で”知っている”や”知りたい”を明確にすることができる代物である。白物家電ではないのでコンセントには結ばない。50枚ほど重要語句のカードを用意する。ひとり1枚ずつカードが配られた。ごくっ。すべて(紀州・奇襲・既習)の”語句”だった。

 先生「関係のあるものどうし線でつないでいきます。答えは『これ』と決まっているわけではなく連想ゲームのようなもの。ですが、一つ一つの語句の意味を正確に理解していないとつなげることができません。いいですか?」最初の生徒が黒板の中心にカード、「被子植物」を置いた。「さぁ、ここから全員のカードがつなげるように、順々に黒板にはりつけていくよー。」つながる英雄(えーゆ)。これか?そこだ(写真2)。途中何度かつながらない場面では、「水蒸気のカード持っている人~?」などとHELPの声あがる。気づかなかった語句のつながりも発見!モヤモヤがクリアとなりて10分程度で全てのカードはつながった。「もう一回やりたい」とリクエストが出たのも学習意欲の高まりのひとつか。 

 第1分野 「光」 その光 子どもが伸びた 輝いた

 理科室に白衣の先生が立つ。学習意欲の高まりを見逃さない。手には懐中電灯、電気を消した。真っ暗の中、懐中電灯をあごに照らす。うらめしや~と入りそうだが言わない。第1分野に入るのだ。新単元「光による現象」の導入として、理科室を真っ暗にし「光がないと見えない」ことを実感してもらうために電気を消したのだった。目が慣れれば何となく見えるようになる。だが本気の暗闇ではいくら待っても「自分の手すら見えない」。身の回りのものが見えるのは「光のおかげ」なんだ、を理解した。先生「じゃぁ、光源にはどんなものがあるか知ってる?」生徒「蛍光灯」「電球」「LED」「おひさま」、「デカン高原」と突っ込む・・・。先生「空の色はなんで青いの?」それはね、太陽光の中の青色の光が空気中のチリで拡散されて青く見えるんだよ、と理科的に解説をされる。先生「それじゃぁ、夕焼けはなんで赤いのかな?」生徒「???」 実験準備 夕焼けはなぜ赤い?

 にこっ。生徒の「?」を待っていた。先生はワックスを薄めたペットボトルを1本、また1本と並べた(右写真)。部屋を暗くして横から懐中電灯で照らすと・・・?夕焼けだ(写真3)。チャイムが鳴った。授業後何人かの生徒たちが先生を取り囲む。興味津津(しんしん)、夕焼けをもう一度再現した。(写真左上 ) 

 担当者「太陽の光が横から空気の層を通るので、拡散されやすい色はドンドン拡散し、最後に残るのが一番拡散しにくい色の赤色になるのです。」

「知りたい」が クラスの絆も つなげてく 空の色にも つながる科学