学力向上タイトル 「九州地方の自然

千里 九「海岸近くで食べる生しらす丼は至宝の味、絶品であることは人口膾炙(かいしゃ)している。」

 社会1  火山灰  調べ学習

調べ物はなんですか?(写真1)

本物の火山灰(写真2)

考える時間(写真3)

協働学習 社会科 2年地理   

 考える。文部科学省では「子どもたち同士が教え合い学び合う協働的な学び」を授業の中でと推進していますこれから渡る世間には鬼がいるといけないので、考える術を身につけておこうということでしょうか。

 シラスを使って シラスとは、様々な魚の稚魚の総称である。シラスを干したちりめんじゃこをご飯にまぶし、醤油を垂らしていただきます!これはうまい。しらす丼や、しらす&サラダ、しらす&冷奴もいける。

 2年生でこのシラスを使った授業をおこなっていると聞き、早速とあるクラスを訪問してみた。シラスで新商品を企画しよう(資料活用、思考判断)という授業だった。さぞかし、しらすを使った美味しいレシピを考えるんだろうなと期待していたら、灰色の土を触っていた。

 社会科では、協働学習で具体物を使った授業ができないかと模索していたのだが、しらすはシラスでも火山灰のシラスだったのだ。九州南部に数多く分布する火山噴出物からなる台地がシラス台地である。そこの土はけっこう困ったちゃんで水を通しやすいから、水持ちが悪く稲作には向かない。社会科の武田先生は、大阪にある鹿児島の観光協会に連絡し、工業用として採取されたシラスを九中へ送っていただき授業で使おうと考えた。

 シラスDEろ過装置 社会科の池村先生の授業である。ひととおり鹿児島の自然に触れた後(写真1)、このシラスの登板となった。当番を集団の中で分担し、コミュニケーション力の向上をねらう。またシラスを使った商品企画を生徒に立てさせることによって資料を活用する力や発表する力を身につけさせたい。主に4人の班でひとつの企画チームを作った。司会・発表・書記など役割を決めた。クラスに10~11のチームが出来上がる。小袋に入れられたシラス(写真2)がすべての班に配られ、実際に触ったり、においをかいだりしながらシラスの利用価値を考えていく(写真3)。班によっても考え方は様々で、身近にあるものに活用したり、シラスをそのまま使う班、何かとシラスを混ぜ合わせる班など様々なアイデアが出された。小瓶につめて売る。消火爆弾。シラスを使った寝具(シラスの量で硬さも調節できるし、授業でシラスは水はけがよいと教えたので汗などの湿気が溜まりにくい利点があると考えたようだ。)観葉植物専用肥料「シラス」、1kg500円とか・・・・。

 光っていたアイデア企画がこれだ。商品名『シラスDEろ過装置』。発展途上国などで、汚れている水を浄化するために開発された商品だという。活性炭やフィルターと一緒にシラスを固めたものを組み合わせて使うものである。シラスそのものに水質浄化作用があるかどうかはさておいて、視点としては光る企画であった。

教科担当「表現する力というのも今後の社会では必要になってくる力なので今後とも社会科でも協働学習や発表(表現する力)を取り入れていきたいと考えています。」

  明日 オープンスクールへどうぞ。