学力向上タイトル わかれば・・・じつにおもしろい。   

千里 九「見てきましたよ。映画ガリレオ ~真夏の方程式~。とある場面で少年が湯川博士に『教えて、教えて!』と答えを求めようとする。が、湯川博士は子どもに冷たい。『教えない。自分で考えろ、自分で考える答えが出た時の喜びは、計り知れない。』じつにおもしろい(湯川博士ふう)。」

 社会つい答えだけを知りたくなる、夏休みの宿題を写して楽をしたくなるのが、人間です。大人もそう。何もしないで痩せるとか、飲むだけでー10kgとかいう本が売れます。そんなんでダイエットできるなら、今頃、世の中の辞書に「肥満」という言葉はなくなっているはず。では、社会が「わかる」とはどういうことか。地名を、人名を、事件を自分の言葉で伝えることができる、そういうことです。

友達作戦その①とその②が有効です。

その①  まず、友達に聞く。「わからん。」と返事があれば、こっちのものである。

 阿蘇、あっそで終わってはいけない。ブルータスおまえもか!と友達の腕をとり、知らんままやったら損をする。一人で聞きに行くのは恥ずかしいが、2人なら、怖くない。で、「先生に一緒に聞きに行こう」先生は、解決の方法を知っている。この作戦は、先生に質問をすることで「最近,この子がんばってるな。」と好印象を与える効果も期待できる。

その②  インターネットを使える環境があれば、その時も、こっちのものである。

 用語を丸暗記しても、さっぱり、どういうことかよくわからん??よくあることだ。ここで友達作戦その2が有効だ。WEB検索(けんさく)で、わからん言葉を打ち込み、調べたら友達に質問「ふふ、おまえ、阿蘇知ってるか?」「知らん」「あっそ。」阿蘇はカルデラだぞ、雄大な外輪山があって火の国熊本が世界に誇る活火山なのだと調べたことを、さも知っているよと説明をするのだ。阿蘇は空の大怪獣ラドンの生誕地でもあることも言っとこ・・・阿蘇という言葉を自分で調べて、意味という肉をつける!これが「わかる」だ。わかれば、じつにおもしろいのが社会科です。友達も幸せになります。

☆ 社会科の難しさ“十人十色” !

 社会科の考査問題が、他の教科と大きく違うところが2つあります。同じ用語(答え)を導き出すにも、問題作成者の個性がでるので、阿南T、春日T、山本T、池村T、千々岩T等、十人作成者がいれば、答えは同じでも十通りの問題が出来上がる点がやっかいなのです。これを十人十色といいます。が、作成の基本は、教科書に載っている内容だから、先生の問題の癖やパターンをつかみ、自分の言葉で説明できるようにしておけば大丈夫です。もう一点は、まだ習っていない漢字が使われること。教科書に載っている漢字、たとえば「新潟」の「」や「夏目漱石」の「」や大隈重信の「」、難しいけどやっぱり漢字で書いてほしい。用語や人名の書き練習は、出てくる度に、何度もするとエビングハウスの罠にはまりません。

 習ってないのにこんな漢字(―_―)!! 感じわる~とか言わず、出てきた時に練習しましょう。

自分で考えろ。自分で考える答えが出た時の喜びは、計り知れない

ガリレオ 湯川博士