学力向上タイトル 大丈夫 一緒に学ぶ 友がいる

千里 九「 Every man's neighbour is his looking-glass. 隣人は鏡だ。」

 土採集

フィルム観察 

 発表

理科 土の採取 (写真1)

フィルムを観察する(写真2)

考察結果を発表する(写真3)

 オリンピックは6日目を迎えました。スピードスケート女子1500mで銀、銅を獲得!平昌で日本を応援する旗が振られています。さて、学習指導部では、「協働学習」をすべての教科で実施していきましょうと旗を振ってきました。昨日の水曜日は教員の相互交流と学習の場、生徒理解を深める場として研究授業を理科(3年)で実施しました。豊中市教育委員会の方にもご助言をしていただきました。実験結果の観察

 協働学習  

 学習指導部では、「協働学習」を1年間のカリキュラムの中に取り入れようと方法やスキルを研究する。他人の授業を見学・研究することで自分の授業の参考になるところはあるはず。 Every man's neighbour is his looking-glass. 隣人は鏡だ。つまり、「人のふり見てわが振り直せ」ではないが、九中が目指す”授業”や考え方を共有し授業力のレベルアップを目指したい。どの教科でも授業で集団作りを行う場面があってよい。今回は3年生の理科でおこなった。 

 研究授業 3年理科 土壌微生物のはたらき

 後ろには先生がいっぱい。授業の様子を観察する。今回の授業テーマは「考察」だった。担当者「10分間班で考察しましょう。話し合いの結果はホワイトボードに記入し、みんなに見えるように提示してください。発表時間は1分半です。それぞれの役割で話し合いを進めてください。」

 あれは5日前、前回の授業で身近な土壌を各班3カ所で採取した(写真1)。竹林(正門横)が人気である。ここは微生物がいっぱい潜んでそう。中庭の土もいいかな。体育館裏にも走った。PTA花壇はどうだろう・・・採取した土を(陽気・妖気・容器)に入れそこに写真用フィルムを埋めた。なんのために?フィルムにはゼラチンが塗られている。土壌微生物はタンパク質であるゼラチンを分解するので、どれだけ分解されたか面積を調べるのだ。各班4人、10班の面々がピンセットでフィルムをつまむ。観察する(写真2)。A:おっ、分解がすすんでる。B:まったく変わらん。どこの土だ。C:微妙。なぜこうなる?「なぜ」が「なぜ」を呼ぶ。おーい。バクテリアよ、どこにいるんだい。「なぜ」返事をしない。バクテリアは答えないので4人が額をあわせ考えた。考察する(写真左上)。乾燥していた。湿っていた。竹林は落ち葉がたくさんあり黒く変色していた。中庭は日陰が多い。だから分解がすすまなかったのか?PTA花壇はどうだ。この場所は日が当る。当たりだ!だから分解がすすむのか?肥料が散布されているからか?各班は各々の考えを集約し見解を発表した(写真3)。

 担当者「3カ所で採取した土の環境を考え実験結果を考察しました。それぞれの班で採取した土は場所も違うので班での結果はそれぞれ異なります。考察も異なるため答えは一つではありません。いろんな見方があります。わたしたち人間も自然界中の1つの生物であり、自然環境と様々な関わりをもちながら生活しているという視点をもって次の章の環境問題を考える学習へとつなげたいと思います。」

微生物 なぜだろう 協働学習