学力向上タイトル 「人とわかり合うことは、なぜ必要なのだろう。

千里 九「”鉄は熱いうちに打て”とは、人は柔軟性のある若いうちに鍛えることが大事だという教えである。ICT機器も。」

教科書 

  タブレットを使って

 タブレットを使って

道徳:アイツとオレ(写真1)

道徳:タブレットペンを使って(写真2)

道徳:キーボードを使って(写真3)

 中学校では2019(平成31)年度から”道徳”が教科となりました。ただ知識を覚えさせるだけでなく、問題解決的な学習や体験的な学習を取り入れ、知識をもとに考えさせたい(参考:文科省ホームページ)。ICTも使いたい。そこで、1学期道徳の時間に、班にひとつタブレットを取り入れた授業を実践しました。大型モニタ

 「アイツとオレ」中学道徳3写真1より

 それは7月10日(水)1限目3年生のとあるクラスの道徳であった。単元は、「アイツ」と「オレ」(道徳教科書P52~P57)「相互理解、寛容」について考える。まず「人と分かり合うことはなぜ大切か?」を班で額を寄せ合った。生徒からは、当然のように「相手のことを傷つけないため。」「ケンカにならないため。」「自分を分かってもらうため。」など様々な意見が出てきたのは想定内である。大型モニターに教科書の内容が投影された。すべて読み終えたら、内容について班でもう一度考えていく。・・・「オレ」は勉強やスポーツなども同じくらいの「アイツ」に対して対抗心を燃やしている。「アイツ」は自分と同じようなはずなのに、自分より余裕があり大人っぽい。なので「オレ」は対抗心を燃やし、友達の数やリーダー性をアピールしていく。「オレ」は一人の子に対して無視したり、嫌がらせをしたりといじめを行っていた。そんなある日、「アイツ」が「オレ」にいじめをやめるよう話してくる。「アイツ」はそんなみっともないことはやめなよと言うが、「オレ」は「アイツ」に対して、友達の多い「オレ」のことを妬んでいるんだろ?と返す。・・・オレはこれからどうすればいいんだろう。

 「タブレット」を使って ~ 班にひとつタブレットを配付して

 オレはこれからどうすればいいんだろう。タブレットを配ればいい。1班に1台タブレットを配付した。全部で10の班があった。全部で10台。今日の授業の”重大”発表はタブレットでおこなおう。生徒の反応は「おー!!」「どうやんの~?」「オレ使えるで。」と様々な反応がおこる。いい反応だ。ここ数年九中では、大型モニタ、PC、Windowsタブレット、iPad、など様々なICT機器を導入、利用していった。その甲斐あってか教育委員会から、生徒用タブレットの導入が認められたのだ。これで見るだけでなく、生徒たちが直接触って学べる可能性がひろがった。先生が前のモニタに映し出した発問に対して、各班で話し合いをし(写真左上)、タブレットの画面に書き込んでいく。ペンを使って書き込む班(写真2)、キーボード機能を使って打ち込む班(写真3)様々だ。タブレットの使い方の説明を少ししただけで、どの班も打つのに慣れ、使いこなしていく。鉄は熱いうちに打つ!タブレットも打つ。

 タブレットに班で書き込んだ内容が大型モニタに次々と映し出された。意見がクラスで共有される。気持ちが揺れ動く。おーそんな考えもあったか。今まで先生や生徒が黒板に書いていた内容が一瞬のうちに教室を駆け巡る。考える時間、話し合う時間がより長くとれた。その時間深い学びへとつながっていく。

To youどきに 深い学びへ 揺れ動く