学力向上タイトル サウンドスクール授業 背筋を伸ばし姿勢よく

千里 九「Playing the koto?The scene of playing the koto? 箏(こと)を弾く”こと”を学ぶ。」

 爪を選ぶ

 事を弾く

 

 お箏の授業

入り口で爪を選ぶ。(写真1)

七七八 前回の復習。(写真2)

 グリッサンドの練習。(写真3)

 7月3日から7日まで2年生の音楽授業が「雅」です。大阪音楽大学から特別講師の菊武先生をお招きし、一クラス2時間でお箏の基本から実践まで教えていただきました。中学校学習指導要領の改訂ポイントのひとつに伝統や文化に関する教育の充実があります。具体的には・・・音楽科での唱歌・和楽器があげられ、今日は生徒2人に”お箏”が一面割り当てられて、体験学習(下写真)を実施しました。お箏を弾くこと

 さくら さくら

 「こと」は古くから日本に存在する楽器で『古事記』にも箏を弾く場面がしばしば登場する。毎年先生は同じでも生徒は違う。新たな発見があり課題が見つかる。授業の最終目標は、クラス全員で、唱歌「さくらさくら」を奏でることだ。「さくらさくら」は、作者不詳の日本古謡。幕末に江戸で子ども用の箏(こと)の手ほどきのために作曲されたとされている。

 菊武先生が、まず1時間目に爪の形のお話、姿勢と構え方などの基本を教えてくれた。リングオブザロード!まずお箏を弾くツメを選ぶ。(爪・詰め・積め)が甘ければ上手くなるのもならないからだ(写真1)。画竜点睛を欠いてはならぬ。授業が始まった。ひたすら実技だ。弦の番号を弾く(写真2)。・・・七七八 七七八 七八九八 七八七六(さくら さくら野山も里も♪と鳴っている)・・・八の後は九を探して!早めに抑えておく。弾く。2年4組の2時間目は前回の予習をしグリッサンドの練習に入った(写真3)。しゃあららららら~ん♪この技法ができればちょっと上手になった気がする。合わせ爪の練習、押し手、ひゅゅゆゆ~ん、ぽよ~ん♪この技法をマスターすればかなり得意になれる。さぁ、全員で。心をこめて。

さくら さくら♪ 野山も里も 見わたす限り かすみか雲か 朝日ににおう
さくらさくら 花ざかり♪ キンコーンカーン。チャイムが鳴った。音が重なる。上手くなった音(ね)キンコーンカーン。

 日常生活に音楽を 音楽担当教諭「目の前のお箏を見て気持ちが盛り上がり”とにかく弾きたい、音を鳴らしたい”と逸(はや)る生徒たち。音を楽しんでほしいけど、それプラスいい音で正しい奏法で弾いてほしいという先生の気持ちが伝わってくれたらいいな。指が痛くなりめげそうな人もいましたけど、どのクラスの子ども達も2時間目には伝統音楽『さくらさくら』を奏でることができました。お箏は伝統楽器として古くから日常で聴いていたものです。みなさんの日常の音の一つにお箏の音が入ってくれたら、これ以上の喜びはありません。」 

生徒A「箏っていえばお正月の時に(テレビで)流れるのを聞くだけと思っていましたが、実際に弾いてみていろんな演奏技法があることに驚きました。また機会があれば弾きたいです。」

お箏の音(ね) 上手くなったね 見事だ