学力向上タイトル千里 九”朝三暮四” ”四面楚歌”の意味と由来を調べよう。国語の時間です。」

 問題

協働学習 

問題に取り組む時間 

 「分別」は使う?(写真1)

協働学習「分別」と「分別」(写真2) 

一人思考の時間と机間指導(写真3)  

 1、2年生は学年末テスト最終日ですが、3年生は平常授業です。今日の3年生某クラスの国語では協働学習「漢字道場」が開講中でした。本校においては、「魅力ある授業の創造」をめざし「協働学習」の取り組みをすすめているところです。漢字道場

 3年間で習う漢字  1000字~

 そもそも漢字は中国古代の黄河文明で発祥した文字である。史上最も文字数が多い文字で、その数は10万字を超え、他の文字体系を圧倒するという。古代から周辺諸国家や地域に伝播して漢字文化圏を形成し、言語のみならず文化上の大きな影響を与えた。もちろん、日本にも大きな影響を与えた(参考ウィキペディア)。
 今、日本の小学校では約1000字、中学校3年間でも約1000字の漢字を学ぶ。合計2000字大変だ。でも中学校卒業までにすべてを書いて読んで使えるようになるのか?そうではない。「書く」については中学校卒業時には小学校でならう漢字は使い慣れよう、が目標なのだ。それでも約2000字もの漢字を覚えるのは並大抵ではない。外国人が聞いたらアンビリーバブルだろう。英語ならアルファベット26文字ですむし。ここは日本なので九中3年生は約2000字を振り返るべく、”漢字道場”を開講していたのである。

 漢字同情  ~習うより慣れろ!~

 ”漢字同情”と書いて間違えても誰も同情してくれない。気をつけよう。漢字は正しい場所で正しく使いたいもの。ここ3年某クラスでは「漢字道場」開講中だった(写真左上)。3年生のこの時期やはり入試が気にかかる。入試に出るかな?将来必ず役に立つ、日常会話で使うし知っていてほしい漢字をチョイスした。担当の先生が漢字道場のプリントを配る。紛らわしい漢字や四字熟語にも挑む。”朝三暮四””四面楚歌”の意味と由来を調べよう。調べた。では使ってみよう。先生「一時間目にテストだ。」生徒「えー。」先生「じゃぁ6時間目にしよう。」生徒A「やった!」。これ”朝三暮四”である。生徒B「私は今テストが絶対いい」全員「ぶーぶー」生徒B「もうぼくは四面楚歌の状態だ」。こんな風に使う。

 また漢字というと二通りの読み方がある漢字達がいるからややこしい(写真1)。意味が変わる。ここはしっかりと(分別・区別・登別)して欲しいと担当者は思う。担当者「まわりと相談して使い方を考えて」の協働学習である(写真2)。中学生がわかりやすいのは「2.人気」かな。○○くんはクラスで人気(にんき)がある。九中竹林の中は昼間から人気(ひとけ)がない。文章のなかで使ってこそ”知”となり肉となる。中学生が難しいのは「5.分別」か。”ぶんべつ”と読んで、「燃えるゴミ、燃えないゴミに分別する」、と使う。もうひとつの読み方はふんべつと読む。道理を判断してわきまえること。「分別のない大人にはならん」、と九中生には使って欲しい。担当の先生は教室を往来された。待ってました。生徒達は"Ihave a question." とは質問しない。分別よく質問する。漢字の凄いところは慣れてしまえば使い勝手がよい、学ぶうちに誰しも奥深い、と思うようになるところでる。一人思考に移った。先生は見守る(写真3)。まもなく3年生は1000字を学び終わる。 

 担当者「パソコンやスマホの普及で漢字を書く機会がますます減っていくでしょう。人の話をメモする時にひら仮名しか書けない・・・。確実に正しく漢字を書ける人であって欲しいと思います。」 

3年で 漢字千字を 学ぶかな