学力向上タイトル 「使える美術」・・彫刻刀 手先動かし 学力向上  

千里 九「鉛筆の前に手を置いても、彫刻刀の前には手を置かない。」

2年生美術作品 お菓子

チャイム前 校歌

チャイム鳴る時

 

2年:お菓子な作品 (写真1)

1年:校歌ON美術室(写真2)

1年:チャイムON美術室(写真3)

  ~ 名字を刻む ~ 冬が終わり立春(暦の上では春)は彼方に過ぎましたが、C棟2階美術室はまだまだ寒いです。年度末を迎えてもチャイムが鳴っても年生は”粘土”お菓子作りに夢中です。「美味しそう、甘そうー!!写真1」です。しかし、その後に来た1年生実践美術、「木彫 名字を刻む」は甘くはありませんでした。危険と隣り合わせです。1年美術 木彫

 校歌で移動 美術室入室 

 2月も終わり、チャイム前の校歌一番が流れるのも日常的な光景になった。たたたーん♪そんなとある金曜日の4限である。1年某クラスの人たちが美術室になだれ込む、だが、まだ美術室には3限目の余韻が残って、いや2年生が残っていた。お菓子作りに夢中になった2年生が作業をしていたのだった。「もう終わりやで。作品はこっちに置いて。1年生も来たし」。

 1年生はまだ休憩時間がたっぷり残っているのにもかかわらず美術室に入った。授業の準備を始める人もいる。そこにもう当たり前になった校歌だ。風さわやかな千里の地♪が流れる(写真2)。きんこーん。生徒達はチャイム着席を完了だ(写真3)。生徒指導担当者の思惑「校歌が流れ、チャイムまでに着席をし、落ち着いて授業を受ける環境が一人ひとりの安心・安全の学校生活につながります。」は美術室まで届いていた。そうなのである。安心安全は美術室に欲しい、授業の単元は《木彫レリーフ》だ。この時間は名字を刻む時間であった。

 実践木彫レリーフ 彫刻刀の前に手を置かない~

 もちろん名字を刻むのに彫刻刀を使う。刃物なので危険がつきまとう。気をつけて自分の名字を彫ろう。書体は明朝体で彫る。木彫りで表札にしていく。彫り方は2種類。切り出しと石目彫りだ。教科担当者が黒板のお手本を元に説明をおこなった。お手本は「田」である(写真左上)。「田」はいろんな要素があってお手本にいいのだっ田。切り出しは、文字の輪郭を彫る。文字の線を仕切って縁を5mm彫り下げれば良い。石目彫りは、先が丸い彫刻刀で彫るのだが、彫った形がお城の石垣のように見えるので、こう呼ばれる。まず、文字の回りを仕切る。仕切ってから、石目彫りで、文字の回りを彫り浮きだたせるのだ。 掘るところを間違えれば元も子もない。蛯名Tは、机の間を移動し確認をする。その時に最も注意をすることがある。「彫刻刀の前に手を置かない」だ。ともすれば、彫ることに夢中になるあまり、木を押さえる左手が、彫刻刀の前にいく。彫刻刀を持つ手が、勢いあまって滑れば・・・。血をみることになる。痛い思いをして、「彫刻刀の前に手を置かない」ことを学んで欲しくない。だから、何度も注意を呼びかける。

 担当者「紙の上に書く作業とは違い、彫って残すから形は消えません。皆さん名前にはいろいろな想いがあると思います。気持ちを込めて彫ることで自分の名前に向き合い自信を持って欲しい。表札は最後に塗装してワックスを塗りますので、完成したら玄関にかけてくださいね。」

気持ち込め 彫り込む名に 胸を張る